これまでの取組と成果
これまでの取組状況
[事業目標]
コンテナ5,000箱に及ぶ鳥取西道路出土木製品の調査研究と保存処理をR8年度までに行い、古くから豊かな木の文化を持つ本県の特徴を県内外に向けてアピールしていく。
[取組状況]
(1)トリアージ作業や保存処理業務で人員が不足しているが、担当以外のセンター職員をローテーションで各業務の手伝いをさせている。また、トリアージ結果のデータ入力については、ワークセンターを利用している。
(2)保存処理に使用する恒温器2台を、県産業技術センターから譲り受け、保存処理点数の増加を図っている。保存処理にトレハロース法を導入し、効率よく保存処理を進めている。
(3)農林水産部(林業試験場)との連携で復元品等を作成し、展示するなど、新たに他部署との協業を行っている。また、遺跡から出土した2,700年前のケヤキの木を使って県内の木工業者に作品をつくってもらい、展示を行い、新しい層にアピールするよう努めた。
これまでの取組に対する評価
新たな経費を使わず、業務のスピードを落とさないよう工夫している。トレハロースによる保存処理は、想定以上のスピードで仕上がり、保存処理点数が飛躍的に増加した。情報発信として、県立博物館や鳥取市歴史博物館で展示会を実施し、保存処理を行った木製品を多数展示し好評を得ている。県外での大きな展示会でも木製品が展示される機会が多くなり、高い評価を得ている。また、ホームページやFacebookでトリアージ作業でみつかった木製品などの紹介を積極的に行い、これらも好評を得ている。復元品等を林業試験場との協業で製作し、林業関係のイベントで展示したり、遺跡から出土した2,700年前のケヤキの木を使って県内の木工業者に作品をつくってもらい展示し、新しい層にアピールすることができた。