これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<事業目標>
鳥取県が全国に誇る弥生時代の国史跡である妻木晩田遺跡と青谷上寺地遺跡の活用事業を通じて、その魅力を広く県内外に発信し、地域振興、観光振興に繋げる。
<取組状況・改善点>
これまで、主に以下の事業において、青谷上寺地遺跡・妻木晩田遺跡が連携して取り組み、一体的な情報発信を行ってきた。
・むきばんだまつり(青谷上寺地遺跡の古代体験ブース出展)
・とっとり弥生の王国シンポジウム(両遺跡に共通するテーマの設定、両遺跡からのバネリスト出演)
・同シンポジウムのテーマに沿ったアフターイベント(平成29度は食、平成30年度はデザイン、令和元年度は人骨)
・とっとり弥生の王国土曜講座(両遺跡で隔月開講することで年間を通して最新の調査研究成果を提供)
・むきばんだジュニアファンクラブ(青谷上寺地遺跡及び出土品の見学を実施)
・とっとり弥生の王国調査整備活用委員会の設置(各遺跡の発掘調査、整備等に係る指導助言だけでなく、両遺跡の一体的な調査研究及び整備活用方針も提言)
上記以外の事業においても、チラシ等の活用で相互の遺跡のPRを図るなど連携を強化し、「とっとり弥生の王国」のブランド化を高める情報発信に努めている。
これまでの取組に対する評価
本県のような、複数の遺跡を「とっとり弥生の王国」としてブランド化し、一体的な調査研究・活用・情報発信を図ろうとする取り組みは全国的にみても珍しく、注目を集めている。
イベント参加者のアンケートでは、さらなる情報発信、研究の進展への期待が多く寄せられている。青谷上寺地遺跡と妻木晩田遺跡、我が国の弥生時代を代表する2つの遺跡の情報や魅力を一体的に発信することが、両遺跡に対する関心や理解をより深めていただくことにつながっている。
さらに、青谷上寺地遺跡の史跡整備が本格化(令和5年度に展示ガイダンス施設、弥生の自然景観体感地区が先行オープン)するなかで、両遺跡を繋ぐ一体的な活用が地域振興及び観光誘客につながることに対し地元の期待も大きい。