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令和3年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:総務費 項:企画費 目:計画調査費
事業名:

とっとりの民藝と文化に出会う魅力発信事業

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地域づくり推進部 文化政策課 文化芸術担当 

電話番号:0857-26-7134  E-mail:bunsei@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
R3年度当初予算要求額 4,766千円 4,867千円 9,343千円 0.4人 0.6人 0.0人
R2年度当初予算額 6,187千円 2,361千円 8,548千円 0.3人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:4,766千円  (前年度予算額 6,187千円)  財源:国1/2 

事業内容

1 事業の目的・概要

「日本博」開催を契機に、令和元年度から、とっとり文化遺産として魅力の発掘や磨き上げ、県内の文化財とその延長上にある様々な文化資源を国内外へ発信することで、訪日外国人の誘客に取り組んでいる。令和2年は吉田璋也が民藝運動家 柳宗悦と出会ってから100周年、令和3年は新作民藝90周年にあたることから、「とっとりの民藝と文化」を重点テーマの一つとし、本県の民藝作品(現在の民工芸作品含む)に併せ、それらを育んだ地域の魅力を高め、国内外にも魅力を発信する。
    • インバウンド拡充も視野に入れた文化遺産の魅力を創造する取組として、令和元年度は、歴史的建造物での民工芸展、モニターツアーを実施し、新たな魅力を創出するとともに、体験メニューの検討や多言語化対応、効果的な魅力発信方法など課題を把握した。令和2年度は、新型コロナの影響により訪日外国人が見込めないことから、国内客に焦点をあてた2つのテーマでの事業を行い、一部多言語化しWeb発信を行った。
    • 令和3年度は、これまでの取組の成果と課題を踏まえ、アフターコロナの観光需要の回復を期待して、訪日観光客対応できるよう、モデルコースの作成やホームページでの紹介にあわせて、多言語化を行い県内スポットを個人旅行客が自由に周遊できる継続性のある仕組につなげる。あわせてメディアとタイアップした広報により、ターゲット層への効果的な魅力発信を行う

2 主な事業内容

(単位:千円)
項目
内容
要求額
前年度からの変更点
とっとりの民藝と文化に出会う旅
〜吉田璋也の文化遺産体感〜
・とっとりの民藝と文化を体感できるストーリー性を持ったモデルコースの作成

・モデルコース及びスポットを既存のインバウンド観光ホームページに掲載

・メディアとのタイアップによるWeb広報

・吉田璋也書簡類の調査研究

4,766
アフターコロナを見据え、国内外からの誘客を進めるため、Web上で情報発信の強化、多言語化対応などを行う。

3 背景

近年、県内で制作される焼き物や木工品などの民芸品については、首都圏での催しが増加し、「用の美」の理念を受け継ぐ素朴なデザインと実用性、入手困難な希少性もあって高い評価を受けている。
  • 生活の中に民芸の美を取り入れる「新作民藝」は、1931年、鳥取市の民藝運動家 吉田璋也が民藝の父・柳宗悦を鳥取に招き牛ノ戸焼の創作に関わったことに始まり、同年「鳥取民藝会」を設立し、吉田は日本初の新作民藝プロデューサーとなった。
    ※新作民藝とは・・・吉田璋也らがデザインした、従来の伝統的技法を用いながら現代の生活に用いる食器、家具、ファッションなどの工芸品。
    • 吉田璋也が創設した鳥取民藝美術館は、香港・台湾等のアジア系訪日客が多く、美術館を拠点としてとっとりの民藝と文化に触れる機会への潜在的ニーズがある。また、県主催の展示会が香港・台湾で開催されるなど、現在の鳥取の民工芸作品も香港・台湾の客層に人気がある。
    • 吉田璋也の柳宗悦宛書簡類を調査研究することにより、吉田璋也の民藝運動に係る新たな事実が明らかになり、一層の国内外への魅力発信につなげることが可能となる。
    • 国は、2020年の「日本博」開催を中心とし、オリパラ前後の期間中において、文化資源の活用により「日本の美」を国内外に発信し、インバウンド拡充、訪日外国人の誘客促進に取り組む地方自治体を支援することとしている。

      →国補助事業「日本博を契機とする文化資源コンテンツ創生事業(文化資源活用推進事業:補助率1/2(H31〜))」申請予定

  • これまでの取組と成果

    これまでの取組状況

    令和元年度から「日本の美」を国内外に発信する「日本博」開催を契機に、県内の文化財や文化資源を発掘し、磨き上げ、発信を行っている。
    <令和元年度>
    とっとり民藝展
    ・「とっとり民工芸in文化財展」として、鳥取・倉吉・米子で展示を開催。
    ・各会場は、地域の特性を活かした展示とし、体験プログラムも実施。
    民藝の聖地巡りツアー
    ・「とっとり民工芸in文化財展」開催中に、東部・中部・西部でツアーを開催。
    <令和2年度>
    吉田璋也の民藝魅力発信事業
    ・鳥取県と鳥取民藝美術館が連携し、吉田璋也がたどった新作民藝運動の成果を資料と作品で回顧する特別展開催、旧吉田医院特別公開、3Dにより、実際に館内を歩いて鑑賞する感覚を味わえる3Dデジタルミュージアム・ウォークスルーを公開。英語版パンフレットの作成。
    「生田和孝の手仕事」展
    ・鳥取県と北栄町が連携し、北栄町出身の陶工生田和孝を紹介する企画展を開催するとともに、作品のデジタル図録作成、講演会、ワークショップをあわせて実施。

    これまでの取組に対する評価

    ・令和元年度は、民工芸展において、は文化財や歴史的建物を会場としたことから、展示品と建物それぞれの新たな魅力を創出することができた。また、モニターツアーの実施により、体験型のツアーの満足度、及び各施設の充実度が高いことが判明した一方、各施設の多言語化対応、公共交通機関で結べない施設への交通アクセス、民工芸の魅力の効果的な情報発信方法が課題として挙がった。
    ・令和2年度は、県外からの集客が見込める2つのテーマに絞り、吉田璋也の民藝魅力発信事業、「生田和孝の手仕事」展により、作品等の背景まで含めた魅力発信をすることができた。




    要求額の財源内訳(単位:千円)

    区分 事業費 財源内訳
    国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
    前年度予算 6,187 3,093 0 0 0 0 0 0 3,094
    要求額 4,766 2,193 0 0 0 0 0 0 2,573