事業名:
調査研究「鳥取県の文化財」
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地域づくり推進部 文化財課 文化財担当
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事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
会計年度任用職員 |
特別職非常勤職員 |
R3年度当初予算要求額 |
29,063千円 |
4,753千円 |
33,816千円 |
0.6人 |
0.0人 |
0.0人 |
R2年度当初予算額 |
22,015千円 |
4,722千円 |
26,737千円 |
0.6人 |
0.0人 |
0.0人 |
事業費
要求額:29,063千円 (前年度予算額 22,015千円) 財源:国1/2
事業内容
1 事業の目的・概要
文化財の調査研究を実施して、国・県指定、登録等に必要な学術的な評価を行い、文化財指定等に向けて積極的に取り組む。
→県民の共有財産である歴史遺産を文化財指定し、県民の宝として末永く保護し、県民が鳥取県の歴史や文化を誇りに思う気運を醸成する。
2 主な事業内容
(1)有形文化財の調査
(単位:千円)
| 細事業名 | 内容 | 要求額 | 前年度
予算額 | 前年度からの変更点 |
1 | 歴史的建造物の現況調査 | ・登録文化財や過去に総合調査を行った歴史的建造物の追跡調査を行い、現況を把握する。
・効果的な保護を図るため、指定等の優先順位を決定し、効果的な指定・登録調査を実施する。
・消滅の可能性が高い重要な建造物を「記録保存」対象として選定する。 | 674 | 1,010 | 前年度調査結果を受け、調査回数を精査。3建造物の登録支援調査 を編入 |
2 | 文化財指定に向けた建造物の詳細調査 | ・指定候補建造物を学術的に評価するための調査を実施
・建造物の構造形式や間取りなどを詳細に図化するための測量調査(1件を予定) | 8,945 | 8,069 | |
3 | 建造物の登録支援調査 | ・登録有形文化財(建造物)の登録に向けた調査を実施
→ 1歴史的建造物の現況調査 に統合 | 0 | 168 | 1歴史的建造物の現況調査 に統合 |
4 | 美術工芸品等の詳細調査・画像記録作成 | ・美術工芸品等の指定に際し、適切な記録写真を撮影するもの(年に2件程度)
・過去に指定された美術工芸品等のうち、良好な記録写真がないものを撮影(1年につき1〜2件程度、年次的に撮影) | 300 | 300 | |
合計 | 9,919 | 9,547 | |
(単位:千円)
| 細事業名 | 内容 | 要求額 | 前年度
予算額 | 前年度からの変更点 |
1 | 無形民俗文化財の詳細調査 | 「花籠祭」の詳細調査
平成24年11月6日に県の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択された「花籠祭」について、専門家による詳細調査を実施する → (5)その他に統合 | 0 | 77 | 調査方法を見直し、(5)その他 に統合 |
2 | 無形文化財の詳細調査 | 国指定に向けて学術的な評価を行うため、県指定無形文化財「因州青谷こうぞ紙」「因州佐治みつまた紙」について調査を実施
江戸時代の和紙成分の理化学分析を実施 | 150 | 331 | 専門調査員による調査経費を (5)その他 に統合 |
合計 | 150 | 408 | |
(単位:千円)
(4)文化財の調査・保存・活用に必要な技術者の育成
(単位:千円)
| 細事業名 | 内容 | 要求額 | 前年度
予算額 | 前年度からの変更点 |
1 | 庭園技術者講習会 | ・文化財庭園の保存・管理のために必要な知識及び技能を造園技術者に身につけてもらうための実践的な技術講習会を実施。 | 1,046 | 955 | 会場となる庭園の変更、講師を1名追加 |
2 | ヘリテージマネージャーステップアップ研修 | ・文化財建造物の調査・保存・活用に携わる鳥取県ヘリテージマネージャーが、より高度な知識や技術を身につけるために行うステップアップ研修にかかる費用を支援することで、ヘリテージマネージャーの継続的な取り組み及び専門性のスキルアップを後押しする。 | 217 | 216 | |
合計 | 1,263 | 1,171 | |
背景
〇 文化財の調査は、文化財指定等の保護施策の基本に直結する事業であり、長期的に継続して実施する必要がある。
○ オオサンショウウオ生息状況調査は、平成15〜18年度に県が生息調査を実施して以降、気候の変化、災害、河川改修工事等によってオオサンショウウオの生息環境が変化したことから、最新の生息状況を把握する必要がある。
また外来種であるチュウゴクオオサンショウウオとの交雑が全国的な課題になっている。本県でも令和元年度の議会において外来種生息に関する議論があり、生息調査を行うこととなった。
〇 有形文化財(建造物)と記念物(名勝庭園)の調査事業については、社会状況の変化によって消滅の可能性が高まっている文化財を悉皆的に把握し、総合的な評価を行うことで、効率的な文化財保護につなげるものであり、事業効果が高い。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○これまでの取組状況
・文化財指定等の候補になりうる文化財の調査研究を実施して、指定に必要な学術的な評価を行い、指定に向けて積極的に取り組んだ。
・歴史的建造物の再調査事業を実施し、重要な歴史的建造物の保存状態などの現況を調査している。
・未指定名勝庭園の総合調査を実施し、名勝庭園の保存状況や学術的価値の全県的な把握を行っている。
〇改善点
建造物・庭園について、総合的な状況把握調査を実施することで、指定の優先順位を決めるなど効果的な保護措置が講じられる調査計画に改善した。
これまでの取組に対する評価
・本調査事業で調査した文化財が指定等に結び付き、文化財保護の法的な措置をとることができた。
H31(R1)年度:国指定1件・国追加1件・県指定3件・国登録2件
R2年度現時点:県指定5件
・指定・登録に至っていないものについても、文化財としての価値づけが進められ、保護のための基礎情報を得ることができた。
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
前年度予算 |
22,015 |
1,417 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
20,598 |
要求額 |
29,063 |
8,601 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
20,462 |