<背景>
(1)ウッドショックの発生
以下3つの要因が指摘されており、新型コロナウイルス感染症の影響が深く関与
〇米国の住宅市場の活況(低金利が要因:30年固定金利3%切りは初 ⇔ 過去数年の平均値4〜4.5%)
在宅勤務による郊外戸建てブーム→木材需要の急増→木材価格の急上昇
〇中国による木材の高価買い付け
コロナ禍からの早期回復→高値で木材買付け→日本の買い負け
〇世界的なコンテナ不足
新型コロナによるロックダウン→海運関連労働者の減少→コンテナの滞留によるコンテナ不足
(2)米マツ等の外国産材の輸入の滞り発生
(3)代替需要として国産材(スギ・ヒノキ)の木材価格の高騰
県外業者の高値応札に県内業者が競り負けし、県産原木が入手困難な状況
(4)県内製材業者は原木仕入価格の急激な高騰が製品価格に転嫁できないため、経営を圧迫。
ランク下の材や高値材の購入で当面凌いでいるが、収支的に苦しい状況。
<期待される効果>
(1)外材から国(県)産材活用へのシフトを図り、県産材利用の促進
(2)サプライチェーンの維持(流通過程を担っている製材工場の維持)
(3)脱炭素に向けた国(県)産材の活用