○今後予想される人口減少・高齢化は、地域が今まで経験したことのない状況であり、地域住民だけの話合いや、これまでの行政による支援体制では前向きな解決の糸口すら見いだせない可能性が高い。
○一方で地域の課題は複合的になっており、地域にいる人が限られる中、様々な形での協働の取組が求められており、専門的知識や能力を持ち、長期的な視点をもって地域づくりを支援する人材が求められている。
○課題解決の意欲を抱えつつも方法がわからないために行動に移すことができていない潜在的な担い手のいる地域を掘り起こすことも重要である。地域住民の気づきの場となる研修会を開催し、地域の将来を考えるきっかけとなる機会を設ける(一般事業要求)。
(1)地域の話し合いの支援
・地域の話し合い(ワークショップ等)において、行政と住民の間に立ち、適切な役割分担・連携の在り方について第三者の立場から適時、専門的な助言等を行い、住民合意形成を支援(話し合いの方向付け)
・人口推計の実施、分析
・住民アンケート調査の実施支援
(2)地域のリノベーション支援
・地域の組織・事業の見直しのための地域の話し合いの支援や後継者・担い手の確保等に関する事例の整理及び発信
(3)県民協働による中山間地域振興のプラットホームづくり
・県民活動活性化センターが現在行っている市民協働型支援での繋がりを活かし、実践者同士又はNPO・企業・大学等多様な主体とのネットワークの構築と参加促進
・県内事例の情報発信(取材、SNS等)
・大学等による地域での研究活動等の推進(地域への事例紹介)
⇒取組のすそ野を広げ、県民協働による中山間地域振興を推進。
(4)その他
・視察先や専門家の紹介
・暮らしを守る仕組み (小さな拠点)づくりの事例の整理及び発信
・活動実践者交流会の開催(年2回)
・先進事例の情報収集、助成金情報の提供等
○中山間地域では、人口減少や高齢化が進み、介護、空き家対策、里山維持など新たな課題が発生するとともに、高齢者の見守りや買い物、移動等の生活支援需要が増加しているにもかかわらず、それらを今まで伝統的に担ってきた集落や自治会組織では、地域住民の減少により活動縮小等の問題が生じている。
○県では、住み慣れた地域で暮らし続けることが出来るよう、従来地域活動の中心であった単一集落から、複数集落で構成する生活圏において、日常生活を維持するために必要な機能・サービスの確保を進めている(暮らしを守る仕組み(小さな拠点)づくり)
○中山間地域の人口減少は避けられない状況ではあるが、
⇒地域住民に、地域の課題を「ワガゴト化(実感化)」してもらい、今後の地域の在り方について考えてもらうために、地域での話し合いを進める必要がある。