これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【目標】
〇てんかんについて、一般啓発研修や人材育成研修を行うことにより、てんかんに対する理解を促進するとともに、てんかんのある人に対する支援の手法を学び、てんかんのある人を地域で支える支援体制の整備を図る。
○てんかん診療拠点機関の周知及び相談体制、治療体制の充実を図る。
○てんかん患者を適切な医療につなげるため、かかりつけ医や専門医と連携を図る。(県内てんかん専門医の増加、治療を行うことができる医療機関の増加)
【取組状況】
〇公益社団法人てんかん協会鳥取県支部に委託し、事業を推進しており、毎年度新規採用職員等を対象として、継続して出前講座を希望する関係機関もあり、一定の成果が上がっている。
・出前講座の開催
・啓発リーフレットの配布
・啓発セミナーの開催
・相談会(出前講座等に併設)
・人材育成(支援者の養成)
〇平成27年度から「てんかん診療拠点機関」を鳥取大学医学部附属病院に設置の上、診療支援コーディネーターを配置し、相談対応を行うとともに、医療機関との診療ネットワークの構築を進めている。
・てんかん診療を担う県内医療施設調査及びHPへのマップ公開
・患者や家族の他、行政・福祉、教育関係者からの相談の増加。
・企業等からてんかんのある職員に対する対応について相談あり、診療ネットワーク等を通じて、助言等の対応を行っている。
これまでの取組に対する評価
○てんかんのある方が、地域で安心して暮らしていくためには、てんかんに対する誤解や偏見をなくしていくことが不可欠であるが、出前講座等の開催によって、てんかんについての正しい知識の普及啓発が少しずつではあるが図れている。
○出前講座や啓発セミナーに併設して行っている個別相談により、これまで支援を受けてこられなかったてんかんのある方や家族を具体的な支援へと繋げることができており、更に周知を図り、今後とも事業を推進していく必要がある。
○発作が起きた時の対応方法等てんかんに対する知識が不十分であるために、てんかんのある方へのサポートに不安を抱いている支援者も多いため、医療、保健、福祉機関等の支援者に対する支援スキルの向上が必要である。
○「てんかん診療拠点機関」に診療支援コーディネーターを配置することで、相談支援コーディネーター(専門職)を配置することで、専門的な相談対応ができている。
〇てんかん診療支援コーディネーターとてんかん専門医が連携して、患者や家族、関係者の相談対応にあたることができ、診療ネットワークを通じて、患者支援に繋げることができた。
〇相談事業が患者や家族が気軽に相談できる場となっている他、行政や福祉、教育関係者からの相談も増えている。また、拠点機関へ企業から、てんかんのある職員に対する職場での対応について相談もあり、てんかんのある方への支援に関する相談窓口として、拠点機関の周知が図られている。