これまでの取組と成果
これまでの取組状況
●事業目標
糖尿病は、主要な死亡原因である脳卒中や虚血性心疾患等の危険因子であり、症状が出現した時には、既に病状が進行した状態となっており、糖尿病に関連した合併症は重大な問題である。
そこで、糖尿病の早期発見・早期治療や生活習慣の改善により進行が抑えられることから、糖尿病及び慢性腎臓病に関する基本的な知識を有する医療従事者等の育成や専門医に繋がりやすい対応を構築するために本事業を行う。
●取組状況
【糖尿病】
県民が安心してかかりつけ医療機関で糖尿病の初期治療が受けられる体制の構築を図ることを目的とし、平成24年度から鳥取県・糖尿病医療連携登録医制度の運用を開始。
※令和3年4月1日現在:141人
かかりつけ医や地域保健指導の現場で質の高い糖尿病療養指導を行える人材を養成するため、平成28年度から鳥取県糖尿病療養指導士の養成を開始。
※令和3年4月1日現在:169人
【慢性腎臓病(CKD)】
県民への普及啓発及び医療従事者への研修等を通して、より多くの人が腎疾患対策を実践する体制を構築することが必要であることから、平成24年度から従事者向け研修会、平成27年度から県民向け講座を開催。
※並行して、令和1年度にCKDリーフレットを改訂し、医療機関等の関係機関に配布(R1.7頃)するとともに、従事者向けの研修会を各圏域で実施(R1.11〜12)。
【県民向け講座(1回/年開催)参加者数】
令和元年度:118人
令和2年度:コロナウイルス感染拡大により中止
令和3年度: 〃
【従事者向け研修会(1回/年開催)参加者数】
令和元年度:131人
令和2年度:88人
令和3年度:年度内実施
これまでの取組に対する評価
<糖尿病>
○平成25年度から、圏域ごとに登録医の一覧が掲載されたチラシを作成。市町村や健診実施機関が健診結果を配付する際、血糖値が「要再検」「要指導」「要医療」の者の受診案内に登録医一覧表も同封して配布することで、広く周知できるようになった。
○医療機関や薬局、市町村などの現場で対象者の状況に応じた質の高い療養指導を実施することができるようになった。
<慢性腎臓病(CKD)>
○令和元年度県民向け講座の受講者アンケートから、病気のことや生活習慣の注意点などがわかった、との意見が多かった。
→透析患者が増加傾向にあること、何より早めの対応で進行が抑えられる病気であることから、講座を継続実施し、普及啓発活動を推進していく。
○平成25年度に作成・配布したCKD予防リーフレット(医療機関編)を国のガイドライン改訂に合わせて令和元年度に改訂・配布するとともに、医療機関等へのリーフレットの内容周知のため各圏域で研修会を開催し、発症・重症化予防に取り組んだ。