これまでの取組と成果
これまでの取組状況
コロナウイルス感染防止対策の徹底を図り、利用者が安全、安心して利用できる環境を整備し、支援を継続した。
【医療型児童発達支援センター】
・利用児童及び保護者のニーズの多様化に伴い、年齢別に活動日を設定し、支援ニーズに合わせたスタッフ配置及び活動の設定を行い、個々の特性に応じた支援内容の充実を図った。
・就学準備として、保護者だけでなく、市町の担当者やこども園との連携を細やかに行った。状況に応じ、感染防止対策を行い、訪問での支援も実施した。
【放課後等デイサービス】
コロナ禍の影響により、利用人数の変更、同席者の人数調整を実施しながら支援を提供した。
・医療的ケア児等、体調に配慮が必要な児に関しては、外来リハビリテーションで時間を組み、個別に対応を行った。
【外来診療】
・「電話診察」だけでなく、必要に応じて、診療環境に配慮した「対面診療」を行った。また感染状況に応じて、対面診療時には同席人数を制限し、診察室が密にならないようする等対応を心掛けた。
・外来診療件数の増加に伴い、迅速な対応が難しい状況が続いているが、特別非常勤医師及び総合療育センターの医師の応援を得て診療を行った。
【地域療育支援事業】
・感染防止対策を行い、感染状況に留意しながら適宜、こども園や学校等の相談・依頼等に対応した。
・地域で暮らす「医療的ケア児」の増加により、相談や訪問依頼の件数も増加している。電話・メール、オンラインを利用しての連携を主としたが、必要に応じ、感染防止対策を行った上で家庭や関連施設、機関訪問での支援も行った。
・地域療育セミナーは新型コロナウイルス感染症の拡大防止に配慮し、オンラインでの動画配信を予定している。
これまでの取組に対する評価
【医療型児童発達支援センター】
・保護者の協力を得ながら活動参加日の調整を行うことで、利用児童の参加頻度を減らすことなく活動実施ができた。
・密を回避するため、活動時間を変更し、個別での対応となったことで、一人一人の児のペースや活動目標をより意識して、活動実施することができた。
・年長児の活動では、個々の児の「ねらい」に沿って、より細やかに活動内容の設定をすることができた。また、児・保護者共に学習(就学後)へのイメージを作りながら活動することができた。
【放課後等デイサービス】
・感染症対策のため、活動時の同席人数を制限し、集団活動も実施できなかったが、家庭や学校での様子を保護者と情報共有し、タイムリーなニーズに沿った活動を保護者と共に試行錯誤できる時間が確保でき、活動に対しての保護者からの高い評価をいただいている。
【外来診療】
・児や保護者のニーズに合わせた「診療」を提供し、不安や困り感の軽減を図ることができた。
・地域の関係機関(市町・医療機関・こども園等)と適宜連携をとりながら、児の情報共有を行っているため、ケースの状態に応じた診療時期の配慮と調整を行うことができた。
・感染状況に応じ、電話診療を主に行った時期もあったが、「医師に本人の状態を見てもらいながら話をしたい」「対面で話しをしたい」という声も多かった。
【地域療育支援事業】
顔の見える」関係が途切れないよう、会議や研修等はオンラインで参加し、地域の関係機関とタイムリーな情報共有ができる連携を継続できた。
・電話やオンライン等でのやりとりの難しい施設では、感染症が拡大していた時期は、予定していた施設訪問をキャンセル(延期・中止)されるケースもあった。
・医療的ケア児等への対応により、看護師や理学療法士等、医療スタッフへの地域支援のニーズが高まってきている。