1 事業の目的・概要
美味・厚肉で秋期の収量増を目的とした菌興115号をバージョンアップした新品種の開発に3か年要することから事業実施について債務負担行為を行う。
2 主な事業内容
別途要求を行っている「原木シイタケ菌興115号新品種開発推進事業」が3か年にわたることから、債務負担限度額を設定する。
3 債務負担要求額
委託料:20,058千円 (単位:千円)
区分 |
R4 |
R5 |
R6 |
備考 |
人件費 |
5,597 |
5,597 |
5,597 |
研究員4名、技師3名、アルバイト1名 |
研究費 |
4,432 |
4,432 |
4,432 |
検査機器使用料、消耗品等 |
合計 |
10,029 |
10,029 |
10,029 |
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これまでの取組と成果
これまでの取組状況
〇事業目標
原木しいたけのブランド化を更に進化するため、美味・厚肉で収穫期間が長くブランド力のある原木シイタケ品種の開発を図る。
〇取組状況・改善点
・県内には(一財)日本きのこセンターによるキノコ生産に関する技術指導や菌蕈研究所や鳥取大学菌類きのこ遺伝資源研究センターなど、国内有数の研究機関の存在など、品質においては日本でもトップクラスの産地となるポテンシャルを秘めている。
・そこで、県では原木シイタケを始めとした、きのこの生産振興で、中山間地域の活性化を目指そうと、平成26年に生産者や関係団体、行政が一緒になってその取組の道しるべとなる「鳥取県きのこビジョン」を作成し、ビジョンに基づき関係者の皆様でスローガンを「きのこ王国とっとり」として取組中。
・また、鳥取県産の原木乾しいたけの品質は、市場等から高い評価を得ており、「全農乾椎茸品評会」では54回の開催中、団体の部で5回の優勝、11回の準優勝に輝く状況。
個人の部では、農林水産大臣賞通算9回受賞するなど高い生産技術とシイタケ栽培に熱意を持った生産者と関係者がおられる。
※乾椎茸づくり名人(受賞10回)に王手 (参考)全国に3名
・きのこビジョンでは、本県が「きのこ王国」となるため、10年後の姿とその実現に向けた取り組みを整理したもので、「新たなきのこ産業の創出」と「大型厚肉の原木しいたけ115号のブランド化」の2つを大きな柱として、「きのこ王国とっとり」の実現に向けて関係者の皆さんと取り組みの検証を行いながら一丸となって活動中。
・大型厚肉の原木しいたけのブランド化では、原木しいたけトップブランドの「鳥取茸王」を筆頭に、毎年1月15日を、原木しいたけ「とっとり115の日」に制定し、フェアの開催など、認知度向上のためのPR活動などを展開し、県内外の販売促進に努めている状況。
これまでの取組に対する評価
○原木しいたけブランド化促進協議会で、規格、生産技術、流通の検討を行うとともに、原木しいたけ「とっとり115の日」の制定などPRを行いながら、ブランド化を推進中である。
○情報発信やPRの結果、流通関係者等から「鳥取茸王」の引き合いが強まってきているが、品柄や量が揃わず需要への対応ができない状況も発生しており、この課題解決が必要である。
◆生椎茸
・「とっとり115フェア」の開催や、プレミアム品「鳥取茸王」のブランド化等、メディア露出による知名度アップと情報発信によるブランドの定着を進めている。
◆乾椎茸
・生産量は、中国からの安価な輸入品に押され、昭和59年の240tをピークに減少。平成27年は過去最低の15tまで落ち込んだが、平成30年は21tに回復、令和元年は極端な暖冬気象により16tまで減少。直近の販売単価:3,131円/kg