これまでの取組と成果
これまでの取組状況
〇R元年度、専門コンサルタントへの委託により、皆伐再造林施業地の作業工程の調査、低コスト化に向けた検証・分析を実施。
〇R2年度、皆伐再造林の作業コスト低減にモデル的に取組む事業体を支援するとともに、取組を円滑に進めるため有識者を交えた検討会を開催。
〇R2年度、シカ密度の高い県東部で、効率的な防護柵の管理と林業事業体による捕獲に向けた検討会を開催。日野地区では、今後の被 害拡大に備え、林業事業体、県、町等で、早期被害防除体制の構築 を図るための検討会を開催。
○R3年度、急傾斜地や奥山等の条件不利地で、有識者からの指導助言を受け、架線系による低コストモデルの実証に着手。
これまでの取組に対する評価
〇地拵えコストが県外の施業地と比較して高いなどの課題があるが、大型レーキ等の機械化により低コスト化の方向性は見えつつある。
○一方で、コストの高止まりが皆伐に伴い大量に発生する林地残材の処理に起因しており、林地残材の搬出を促進し、燃料用チップとして有効活用する等、収益性を高め、作業の効率化・低コスト化につなげることが重要である。
〇シカ生息密度の高い県東部では、防護柵の設置や維持管理コストが近年急激に増加しており、低コスト化への足かせとなっている。
〇皆伐再造林の推進には、森林所有者の負担軽減や作業労務の軽減、生産性の向上が不可欠であり、引き続き低コスト化(効率化・省力化)に向けた取組を進めていく必要がある。