1 事業の目的・概要
県では、鳥取県有種雄牛の精液等を貴重な知的財産とし、その保護と活用による県内畜産業の発展のために令和2年10月に「鳥取県産和牛の保護及び振興に関する条例」を制定した。和牛振興計画を策定し、その計画実現に向けて様々な施策を実行し、県産和牛の遺伝資源保護や県産和牛の産業振興を図る。
2 主な事業内容
国事業を活用した施設整備支援事業(肉用牛経営安定対策補完事業(以下「補完事業」という。))の補助要件の変更 (千円)
補助金名 | 現行 | 変更後 | 財政課長計上案整理額 | 調整要求額 |
補助対象経費 | 補助率 | 補助対象経費 | 補助率 |
国事業を活用した施設整備支援事業(補完事業) | 補完事業で採択され、かつ新規参入者(就農3年以内)または150%以上の頭数規模に増頭する場合に建築する牛舎等施設に対して上乗せ補助を行う。 | 県1/6 | 補完事業で採択され、かつ新規参入者(就農3年以内)または150%以上の頭数規模に増頭する場合に建築する牛舎等施設にかかる土間整備費用に対して補助を行う。 | 県1/2 | 14,734 | 0 |
3 背景等
○ 全農とっとりでは、生産者による和牛増頭を推進するため、国の補完事業を活用して、簡易牛舎を整備し、生産者に貸付けする取組を計画しているが、繁殖雌牛の増頭にかかる簡易牛舎整備を助成する補完事業は、パイプハウスや固定柵などは補助対象であるが、牛舎建設に必要な土間工事(土間コンクリート、電気、水道工事など)は補助対象外(自己負担)である。
○ 現行の県事業である国事業を活用した施設整備支援事業(補完事業)は、補完事業の補助対象経費に対して上乗せ支援する事業としているため、生産者の初期投資を出来るだけ軽減し、増頭に取り組みやすいよう、牛舎整備の際に必要な土間整備に対して支援を行う仕組みに変更する必要がある。