1 事業の目的・概要
森林資源の循環利用による持続可能な森林経営の実現を図る皆伐再造林を推進するため、令和4年2月の大雪により多大な被害を受けた鳥獣害防止施設(シカ柵)を復旧するための経費の一部を支援する。
2 主な事業内容
(単位:千円)
| 補助金名 | 区分 | 補助対象事業・補助対象経費 | 実施主体 | 補助率(%)
(上限) | 要求額 |
1 | 鳥取県造林事業費補助金 | 国事業 |
- 令和4年2月の大雪による被害を受けた鳥獣害防止施設(シカ柵)の復旧(修復・再設置)に係る費用
| 市町村、森林所有者、森林組合等 | 90
(国費51,県義務17,県上乗せ22)
または
54
(国費27,県義務9,県上乗せ18) | 11,000 |
2 | 単県事業 |
- 令和4年2月の大雪による被害を受けた鳥獣害防止施設(シカ柵)の復旧(修復・再設置)に係る費用
- 皆伐再造林で設置した鳥獣害被害防止施設に限る
| 森林所有者、森林組合等 | 90(県費90)
または
54(県費54) | 15,000 |
合計 | 26,000 |
※実質補助率90%:森林所有者等が森林の施業及び保護に係る計画(森林経営計画)を策定している場合、または市町村が特定 間伐等促進計画を策定している場合
実質補助率54%:上記以外のもの
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3 事業の背景・必要性
〇森林環境保全整備事業(国事業)で鳥獣害防止施設(シカ柵)の復旧等に係る既存制度があるが、市町村森林整備計画の鳥獣被害対策森林区域外等は対象外となるため、今回、鳥獣被害対策森林区域外にある鳥獣害防止施設(シカ柵)の復旧を支援するもの。
○森林資源の平準化や持続可能な林業経営の観点から、従来の間伐主体の森林整備から皆伐再造林へシフトしてくことが必要だが、再造林に係る負担などの問題がある。
そこで、皆伐再造林を推進するため、再造林に限り、植栽樹種に関わらず植栽、下刈り、雪起こし、枝打ち及びそれらと一体的に行う森林作業道の整備に要する経費を実質補助率90%まで県単独で嵩上げして支援しているところ。
○また、シカ対策の防鹿柵の効果を最大限に発揮するためには日常の点検や破損箇所の修繕が必要であるが、急傾斜・狭隘な施行地では労務負担が大きい状況から、R4当初予算で、防鹿柵の点検・維持管理(定額:1万円/km・回)やICT等の先端技術を導入するなど、捕獲作業の省力化、効率化のモデルとなる取組を実施しているところ。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
鳥獣害防止施設設置実績(事業費、設置延長)
H27年度:1,137千円、429m
H28年度:3,387千円、1,315m
H29年度:555千円、266m
H30年度:4,779千円、1,122m
R元年度:54,872千円、13,231m
R2年度:59,682千円、15,158m
R3年度:51,652千円、13,593m
これまでの取組に対する評価
・造林事業により皆伐再造林が着実に進んでいる。
・皆伐再造林地等に鳥獣害防止施設を設置し、造林地の保護を図ってきた。