1 事業の目的・概要
学習指導要領(文部科学省が示す学校の教育内容の基準(学習内容))の趣旨理解と、その実現に向けた実践上の課題解決を図る。
学習指導要領の趣旨を周知するための取組
(1)令和4年度 教育課程研究集会の開催(継続)
- 平成20年度から3年間を一つのステージとして、毎年小中学校の3分の1の教員を対象に研究集会を実施し、主に学習指導要領の趣旨の周知を図る第1ステージ、理解・促進を図る第2ステージ、学習指導要領の実施に伴って生じた課題の解決に取り組む第3ステージとしている。
- 令和3年度は、学習指導要領の理解・促進を図る第2ステージの1年目としての教育課程研究集会を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響で集合研修は中止とし、小学校及び中学校ともに音声付き説明資料を各学校で視聴する形式で実施した。
- 令和4年度は、第2ステージの2年目として、学習指導要領の趣旨、「主体的・対話的で深い学び」の視点による授業改善の取組、学習評価の在り方についてさらに理解・促進を図る。令和4年度も引き続き音声付き説明資料を各学校で視聴する形式で実施する予定である。
[令和3年度教育課程研究集会]
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小・中学校教員の10分の7程度
(約2,760人)
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(2)令和4年度鳥取県教育研究大会の開催
- 鳥取県教育研究大会を開催し、講演や特色ある学校の実践発表などを通して、教職員の指導力や学校の教育力を高める取組を全県的に推進する。
2 主な事業内容
(単位:千円)
| 細事業名 | 内容 | 要求額 | 前年度予算額 | 前年度からの変更点 |
1 | 鳥取県教育教育課程研修集会 | 学習指導要領の理解・促進を図るため小中学校教員の研修を音声付き説明資料を各学校で視聴する形式で実施する。 | 0 | 225 | オンライン配信のため予算は不要 |
2 | 鳥取県教育研究大会 | 講演や特色ある学校の実践発表などを通して、教職員の指導力や学校の教育力を高める取組を全県に周知し、推進を図る。 | 221 | 221 | |
合計 | 221 | 446 | |
3 学習指導要領の改訂経緯
「学習指導要領」とは、文部科学大臣が発表する「学校の教育内容の基準(学習内容)」を示すものであり、これまでほぼ10年に1度、その時々の時代の要請を取り入れ改定され、学習内容も少しずつ変わってきている。
今回の改訂については、小学校は令和2年度、中学校は令和3年度から完全実施。平成30年度から令和2年度は移行期間。
(参考)改訂の経緯
昭和33年の告示
基礎学力の充実、科学技術教育の向上、「道徳」の新設
昭和44年の改訂
高度経済成長に対応した教育内容のレベルアップ
昭和52年の改訂
個性や能力に応じた指導
平成元年の改訂
基礎的、基本的な内容の指導の徹底。「生活科」新設
平成10年の改訂
平成14年から実施。学校週5日制への対応。
平成20年の改訂
平成23年から実施。「生きる力」の育成、基礎的・基本的な知識、技能の習得、思考力・判断力・表現力等の育成のバランス
平成29年の改訂
社会に開かれた教育課程の実現、育成すべき資質・能力の整理、小学校外国語科の新設
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【事業目標】
平成29年3月に学習指導要領が改訂となり、小学校では令和2年度から、中学校では令和3年度から全面実施となった。学習指導要領の全面実施にあたり、その趣旨や内容及び授業改善、評価の在り方等について周知徹底し、県の施策を盛り込んだ具体的な方針を示すことにより、学習指導要領の趣旨に沿った充実した教育実践の展開を図る。
【取組状況】
・令和3年度の鳥取県教育課程研究集会は、新型コロナウイルス感染症の影響により集合研修が行えなかったため、音声付き説明資料を各学校で視聴する形式で実施し周知を図った。
・令和3年度の鳥取県教育研究大会は、GIGAスクールフェアと兼ねて、令和4年1月に実施する予定である。
これまでの取組に対する評価
○令和3年度の鳥取県教育課程研究集会は、学習指導要領の趣旨の実現を目指し、教育課程の編成及び実施における諸問題や学習評価等に関する理解を深め、教育課程の適切な実施と学習評価の充実を図る目的とし、音声付き説明資料を各学校で視聴する形式で実施し、小・中学校教員の約7割が視聴した。