1 事業の目的・概要
都会で学ぶ鳥取県出身の大学生等の生活を援助するため、公益財団法人鳥取県育英会が運営する鳥取県学生寮を適正に管理・運営することを目的に、補助金を交付する。
公益財団法人鳥取県育英会が運営する東京学生寮の人件費及び給食委託料、営繕等の一部を補助する。
<法人の概要>
設立:昭和30年11月22日
目的:学生に健康で文化的な生活環境を与えて、経済的負担を軽減し、修学を助けるとともに、生徒の学業を奨励し、社会有為の人材を養成する(学生寮の運営)。
<学生寮の概要>
明倫館(男子寮):東京都世田谷区成城
定員73名、今年度入寮生 62名
平成元年10月建て替え
清和寮(女子寮):東京都豊島区目白
定員74名、今年度入寮生 58名
平成5年12月建て替え
2 主な事業内容
(1)人件費補助(継続) 18,274千円(18,122千円)
寮長及び学生寮指導員に係る人件費に対する補助
補助対象:寮長2名及び学生寮指導員2名(各寮各1名)
補助率:10/10
補助額:寮長報酬等(2名分) 10,421千円(10,396千円)
指導員給与等(2名分) 7,853千円 (7,726千円)
(2)給食委託料補助(継続) 7,920千円(8,448千円)
給食業務委託料に対する補助
補助対象:給食業務委託(食材費は含まない)
補助率:1/2(自己負担1/2は寮費等で対応)
※食材費:補助なし(入寮生から徴収する食費で対応)
(3)営繕補修費補助(継続) 0千円(8,001千円)
ア 明倫館受電設備一部改造に係る設計・工事に要する費用に対する補助(終了)
補助率:10/10
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・公益財団法人鳥取県育英会が行う東京学生寮運営の助成を行うことにより、首都圏の大学や短大等に通う鳥取県出身学生の修学支援を行う。
<公益財団法人鳥取県育英会の取組>
・昭和30年以来、県や市町村が出資して建設した学生寮の運営を鳥取県育英会が行っており、安価な滞在施設や食事の提供だけでなく、元教員の寮長による生活指導、保護者会の開催など、安心安全面で勉学に励む環境を支援してきた。
・首都圏において非営利で、県出身の学生を入寮条件として受け入れている県も多い。
・平成25年4月に財団法人から公益財団法人に移行
これまでの取組に対する評価
<自己分析>
・(公財)鳥取県育英会が運営する学生寮は、開寮以来多くの学生を支援してきた実績があり、県が継続して助成を行っていくことは政策目標である鳥取県出身学生の学習権の保障に繋がっている。
<改善点・今後の傾向>
・鳥取県育英会は25年度より公益財団法人へ移行し、専任職員を配置し、内部ガバナンスを強化した。
・現在の寮が建設されて30年以上がたち、設備の老朽化が見受けられ、年次計画的に大規模修繕を行っている。
・入寮者数は年度によって増減はあるものの、依然として入寮希望者は多い。
・推薦入試等で早期に入学が決定する学生の入寮枠を設けるなど、多くの学生が利用できるように見直ししてきた。