○品質の高い県産材ニーズへの対応
住宅瑕疵担保履行法で竣工後の不具合について施工者責任が問われ、住宅の構造計算の普及が進む一方で、強度性能、乾燥が担保された材を使いたくても県産材では手に入り難い。
<工務店の声>
・構造計算をするので強度が明示された県産材が必要
・住宅の不具合に対する責任は全て工務店になるので、竣工後に反りや割れが生じにくい乾燥した県産材が必要
・強度、乾燥が担保された県産材であれば、使いたい
○内装木質化への対応
・住宅の内装に木材を使用することで、睡眠の質が向上し、子供が活発化するといった健康面の効果がある。一方で、和室が減少、真壁工法から大壁工法となり、内装への木材利用は減少している。
・住まいと健康に関するアンケートを行った結果、鳥取県は全国と比べ睡眠の質が悪いことが判明している。
<木材供給者の声>
・内装材はほとんどが外国産または県外産、県産材による内装木質化を進める取組が必要
・県産材が表に出ないので手入れをしてきた良質材が高く売れない。→林業の収益悪化
○コロナとウッドショックによる影響
・コロナ禍において、地域の工務店における主たる営業ツールであった住宅見学会の来場者数が減っている。
・ウッドショックの影響は大きく、R3年春以降、木材価格の高騰はエンドユーザーに及び、納期の長期化は工期の長期化に繋がっている。(ウッドショックの影響は現在も収束していない)
・今後の住宅着工への影響(減少)も危惧され、地域経済を支える地域の工務店に対し、これまで以上に様々な支援が必要。