これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・カワウ対策の実施にあたっては、長期的かつ継続的な取り組みが必要不可欠であり、漁協や市町村、河川管理者等の関係機関と連携しながら効果的な対策を模索し、適正な個体群管理を行うことで水産被害を軽減させ、カワウと共存を図っていくことを目的とする。具体的には、前回指針作成時(平成29年度)に推計したアユの捕食額約3,600万円を令和5年度までに半減させることを目標とし対策を進める。
アユの捕食額: 令和元年度 約3,400万円
※県内カワウ確認羽数 令和元年度975羽(平成28年秋季1,800羽)
・平成29年4月に、漁業被害の状況、被害防止対策、関係機関の役割分担、推進体制等について定めた「鳥取県カワウ被害対策指針」を策定し、令和2年6月に現状を踏まえて改訂を行った。
・県内最大の営巣地である湖山池において、営巣地を攪乱させない効果的な方法による捕獲を試験的に実施し、捕獲の効果・有効性の検証を行い、個体群の抑制について効果が見られた。併せて、県内の捕獲従事者に研修を行い、効率的な捕獲と捕獲圧による拡散を防ぐ技術移転にも取り組んできたところ。
これまでの取組に対する評価
・これまで取り組んできた捕獲・防除対策やモニタリング調査については、学識経験者等の専門家を委員とするカワウ被害対策検討会において報告し、部局をまたいだ一体的な取り組みに高評価をいただくとともに、指針改定も協議を行いながら作業を行い、今後もカワウ被害軽減と適正な個体数管理に取り組むよう意見をいただいている。