これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【取組状況】
・とっとり学力・学習状況調査により児童生徒の学力レベルの伸びや、非認知能力・学習方略の伸びが把握できるようになった。このデータを生かして授業改善や学校経営について研修会を開催し、広く周知を図っている。
・学力向上推進プロジェクトチームで外部専門家等との議論を踏まえ、学力向上に向けた中長期的な方向性と具体的な方策を示した「鳥取県学力向上推進プラン(令和3年度版)」により、本県児童生徒の学力向上の推進を図っている。
・全県での指導主事研修会を大幅に増やし、指導主事の力量を高めるとともに、小学校全校訪問を年間に複数回訪問して授業を参観し、「わかる」「できる」授業改善について指導助言を行っている。
・教科の専門性を高め、次世代の学校を牽引する人材を育成することを目的に連続5日間の先進校派遣を計画していたが、コロナ禍による実施することができなかった。
・全国学力・学習状況調査の調査問題を活用した「活用力アップにつながる授業改善事業(PLAN)」や単元到達評価問題を実施する学力向上重点校を全県に拡大して取組を進めている。
これまでの取組に対する評価
・令和3年度の全国学力・学習状況調査では、正答率が全国平均を上回った校種、教科はなかった。知識・技能を問う問題の正答率は比較的高いが、その知識を活用して解く、思考力、判断力、表現力を問う問題の正答率が低く、知識習得型の授業から、「今、求められる学力」である思考力・判断力・表現力を育成する授業への変革が図れていないと考えられる。
・小学校質問紙調査の「算数の授業の内容がよく分かる」「算数の勉強は好きですか」の肯定的な回答の割合は、全国平均より大きく下回っていたが、令和3年度は7〜9ポイント上昇した。児童生徒が「わかる」「できる」と感じる授業づくりが推進されてきたと考えられる。
・県教育委員会の指導主事が学校を訪問し、参観した算数の授業についてフィードバックをしたり、算数の授業づくりにおける重点項目の内容を直接管理職に伝えたりすることによって、重点項目の内容の徹底や管理職の意識改革が図られた。