これまでの取組と成果
これまでの取組状況
効率的かつ効果的な普及指導活動に資することを事業目標に掲げている。
活力ある農業の振興を図るため、
・農業改良普及所(県内7か所)に配置された改良普及員が普及活動の計画に沿った指導・支援を農業者に直接実施し、農業技術の向上や経営の改善を推進した。
普及指導計画に基づく指導内容別課題数(令和3年度)
(7普及所・支所合計:全103課題)
1 農業の持続的な発展に関する支援(101課題)
(新品種・新技術の導入、新規就農者の定着・経営発展に対する支援等)
2 食料の安定供給の確保に関する支援(3課題)
(6次産業化及び生産工程の改善の取組に対する支援)
3 農村の振興に関する支援(4課題)
(遊休農地の有効利用に向けた取組に関する支援)
※内容により重複カウントする課題がある。
・農業普及推進室に配置された農業専門技術員は、改良普及員の活動支援と研修、研究機関等との連携調整を行うとともに、自らも各専門項目に関する調査研究を行った。
・その他、普及指導活動に協力いただくために県が認定した指導農業士の活動促進や外部評価会の開催、普及活動に必要な機材の整備等を行った。
その他の事業として、
・時代を担う子どもたちに本県農林水産業の概要を理解してもらうため、小学3〜5年生を対象とした社会科読み物資料を作成・配布した(5,300部)
これまでの取組に対する評価
・果樹専門技術員が改良普及員とともにナシ新品種「新甘泉」の県域での生産拡大に向けて、栽培指導や支援をしたところ、これらにより栽培面積は順調に拡大し、販売実績も増加した。また、省力的で早期多収可能である新技術「ナシの樹体ジョイント仕立て」を「新甘泉」の生産拡大とともに推進し、順調に取組面積が広がった。
(具体的な数字)
「新甘泉」の導入面積は平成28年度の101.4ヘクタールから令和2年度には145.3ヘクタールに拡大、販売金額は平成28年度の299百万円から令和2年度には627百万円に増加した。ナシの樹体ジョイント仕立て導入面積は、平成28年度の6.25ヘクタールから令和2年度には19.70ヘクタールに拡大した。
・鳥取県普及職員研修基本計画(普及指導員等人材育成計画)に従って若手普及員(1〜3年目)が3年目には1人前に活動できるよう、県段階、国段階での研修を実施した。令和元年度から普及員退職者をキャリアアドバイザーとして任用し、若手普及員2名の現地活動に同行して育成する研修を実施しており、令和3年度も若手普及員6名に対してキャリアアドバイザーを5名任用し、若手普及員がきめ細やかな指導を受けられる体制にした。