1 事業の目的・概要
平成24年1月31日に鳥取県及び鳥取市で策定した「湖山池将来ビジョン」に基づき同年3月12日より湖山水門を開放したため、湖山池は東郷池程度の塩分濃度(2,000〜5,000ppm)に汽水化し、湖山砂丘畑(湖東大浜土地改良区)では湖山池から直接取水ができなくなった。このため代替水源(水利権と水量)が確保されるまでの間、別途農業用水を確保する。
2 主な事業内容
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
●湖山砂丘畑の湖山池に代わる水源を早期に確保する。
●鳥取県と鳥取市は、湖山池の水質改善を目的に、湖山水門を開放し、汽水化による水質改善を図っている。
これに伴い、従前湖山池から取水していた湖山砂丘畑への代替水源(水利権、水量)を検討しているが、十分な量を確保するに至っていない。
これまでの取組に対する評価
●汽水湖化に伴う塩分濃度については、昼夜の湖山水門操作・管理によりH26〜R1年度まで目標値の範囲内で管理することができた。(塩分濃度(max値):H26-4110mg,H27-5070mg,H28-4849mg,
H29-3955mg,H30-4600mg,R1-4400mg)
●水質推移は順調で目標値を達成した項目もあり、着実に目標値へ近づいており、水質改善が図られている。
●水産振興はヤマトシジミの漁獲量が順調に推移している。
●農業用水再編対策事業で送水施設が整備され効率化が図られた一方、安定水源の確保には至っていない。