これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○これまでの取組状況・改善点
<政策目標>
2023年目処で、農場HACCP認証・畜産GAP認証農場10農場
(鳥取県農業生産1千億円達成プラン、平成30年3月策定)
<現在までの取組状況>
平成26〜令和2年度に実施した農場HACCP推進事業により、農場指導できる人材の育成、農家への啓発および農場HACCP認証等申請手数料補助を行った。
これまでの事業期間中に、家畜保健衛生所・農業改良普及所等から農場指導員あるいは審査員研修をそれぞれ24名、10名受講し、さらに毎月の勉強会により指導力向上を図った。
これらの結果、認証農3農場、推進農場延べ5農場が誕生し、それぞれ申請手数料補助により生産者負担の軽減を行った。
さらに、平成29年度からは、事業内容を修正し畜産GAPへの支援も盛り込み、持続可能な支援に向け、県職員以外の獣医師等を巻き込んだ支援体制の構築に取り組んでいる。引き続き政策目標達成に向けて支援を継続する。
これまでの取組に対する評価
・認証取得農場では衛生管理レベルや従業員間のコミュニケーションの向上が見られるなど農場HACCP・畜産GAP取組による効果が見られている。
・新型コロナウイルスの影響により取組が遅れる農場もあったが、第5波収束後は徐々に取組状況も回復しつつある。
・取組農場支援のための人材は育ちつつあるが、県職員主体での指導体制で行っているため、人事異動等で担当が変わるため、複雑な農場HACCP、畜産GAP指導を継続支援するためには人材の育成が重要となっている。県内で県職員以外の外部の指導者が不在であり、今後県外を含めて人材の確保が課題となっている。
・農場HACCPおよび畜産GAPは取組開始から認証取得、さらにその更新に至るまで長い時間がかかり、申請手数料補助を含めた支援体制は今後も継続する必要がある。
・コロナ収束後は海外の観光客が増加することが見込まれることから、国際基準の認証された農場の畜産物は販売の強みになるとともに、飼養衛生管理基準の遵守についても効果がみこまれるため、農場認証を引き続き普及推進する必要がある。