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令和4年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:林業費 目:林業振興費
事業名:

きのこ王国とっとり推進事業

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農林水産部 県産材・林産振興課 − 

電話番号:0857-26-7264  E-mail:kensanzai-rinsan@pref.tottori.lg.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
令和4年度当初予算額 13,975千円 12,902千円 26,877千円 1.6人 0.1人 0.0人
令和4年度当初予算要求額 15,559千円 12,902千円 28,461千円 1.6人 0.1人 0.0人
R3年度当初予算額 190,782千円 13,749千円 204,531千円 1.7人 0.1人 0.0人

事業費

要求額:15,559千円  (前年度予算額 190,782千円)  財源:国庫、単県 

一般事業査定:計上   計上額:13,975千円

事業内容

1 事業の目的・概要

鳥取県産原木しいたけ115号のトップブランドの「鳥取茸王」をはじめ、原木しいたけのブランド化の推進等、「きのこ王国とっとり」の実現を図るため、生産体制の整備、販売戦略の実施、原木の安定確保、生産者の育成・確保等を支援する。

2 主な事業内容

(1)補助事業

    【単県事業】  (単位:千円)
    ア 生産体制の整備
    補助金名
    補助対象事業・補助対象経費
    実施主体
    補助率
    (上限額)
    要求額
    前年度予算額
    前年度からの変更点
    栽培環境整備支援「鳥取茸王ハウス」等の整備経費の支援生産者、生産者等の団体
    県:2/9
    市町村:1/9
    1,343
    11
    生産拡大支援原木、種駒の調達経費の支援
    原木:25〜100円/本
    種駒:0.75〜1.5円/駒
    4,981
    3,411
    生産維持の要件緩和
    乾しいたけ価格安定対策乾しいたけの安値補填経費の支援
    1/3
    1,851
    1,804
    安全労働確保支援労働力の軽減及び安全作業に要する経費の支援新規生産者(栽培歴5年以内)
    県:1/3
    市町村:1/6
    24
    59
    合計
    8,199
    5,285
     市町村間接補助

    イ 販路開拓・普及啓発
    補助金名
    補助対象事業・補助対象経費
    実施主体
    補助率
    (上限額)
    要求額
    前年度予算額
    前年度からの変更点
    販路開拓販路開拓、販促活動等の経費の支援生産者等の団体等
    1/2
    1,000
    1,000
    普及啓発きのこ祭り等開催経費の支援
    1,000
    1,000
    合計
    2,000
    2,000
    ウ 原木の安定確保
    補助金名
    補助対象事業・補助対象経費
    実施主体
    補助率
    (上限額)
    要求額
    前年度予算額
    前年度からの変更点
    原木安定供給支援(作業道開設)作業道開設経費の支援生産者等の団体、森林組合、素材生産業者等1,000〜2,000円/m
    350
    0
    原木安定供給支援(自伐原木生産研修)自伐原木生産研修経費の支援
    1/2以内
    (50千円)
    50
    100
    合計
    400
    100
    エ 新規生産者施設整備
    補助金名
    補助対象事業・補助対象経費
    実施主体
    補助率
    (上限額)
    要求額
    前年度予算額
    前年度からの変更点
    新規生産者施設整備支援乾燥機、スライサー導入経費の支援新規生産者(栽培歴5年以内)
    県:2/9
    市町村:1/9
    0
    40
    合計
    0
    40
    市町村間接補助

    オ クヌギ原木林緊急造成
    補助金名
    補助対象事業・補助対象経費
    実施主体
    補助率
    (上限額)
    要求額
    前年度予算額
    前年度からの変更点
    クヌギ原木林緊急造成(果樹園跡地有効利用)支援クヌギ原木の利用計画等の作成に要する経費の支援JA及び森林組合
    県:1/2
    市町村:1/2
    0
    100
    果樹園跡地の鉄線・棚等の撤去に要する経費の支援土地所有者
    県:4.5/10
    市町村:4.5/10
    2,813
    1,110
    合計
    2,813
    1,210
     ※市町村間接補助

    【国庫事業】  (単位:千円)
    補助金名
    補助対象事業・補助対象経費
    実施主体
    補助率
    (上限額)
    要求額
    前年度予算額
    前年度からの変更点
    特用林産物生産施設整備支援菌床きのこ栽培施設整備等に要する経費の支援生産者、生産者等の団体等
    1/2
    0
    180,000
    合計
    0
    180,000
    市町村間接補助

    (2)委託事業  (単位:千円)
    細事業名
    内容
    要求額
    前年度予算額
    前年度からの変更点
    原木しいたけ新規生産講座原木しいたけ栽培に新規で取り組む者を対象に新規生産講座を開催
    802
    802
    「鳥取茸王」生産技術の習得「鳥取茸王」の生産に必要な技術の習得を図るための巡回指導等
    500
    500
    原木情報供給体制の整備原木林情報を収集し、マップを作成(更新)し、生産者等へ原木林情報を提供
    545
    545
    合計
    1,847
    1,847
    (3)その他(県実施分)  (単位:千円)
    細事業名
    内容
    要求額
    前年度予算額
    前年度からの変更点
    鳥取県しいたけ品評会負担金しいたけ品評会県主催分(表彰式)にかかる負担金
    300
    300
    合計
    300
    300

3 事業の背景・必要性

○「きのこ王国とっとり」の実現に向けて、生産者、関係団体、県で「鳥取県きのこビション」を策定した。(平成26年3月11日)

○ビジョン達成に向けて、平成26年5月14日に「原木しいたけブランド化促進協議会」が発足し、ブランド化を推進するための関係者の連携した取組(生産体制の確立、販売戦略の実施、原木の安定確保、生産者の育成・確保等)を行っている。

○ブランド化の推進により、鳥取県産原木しいたけの魅力や認知度は高まってきており、それに伴う「引き合い」に対応できる安定的な生産量の確保が求められている。
 また、新たな技術により生産された低温乾燥椎茸や冷凍熟成(生)椎茸の販路開拓もすすんできており、更なる生産量の拡大が求められている。

○一方で、原発事故以降、きのこ原木は全国的に不足している状況が続き、原木しいたけ生産の根幹である原木の確保が困難となっており、安価で安定的に原木を確保できる仕組み作りが喫緊の課題となっている。

暖冬等の影響により発生量の減少や品質の低下といった問題が生じていることから、気象状況に影響されにくい生産技術の定着と気象の影響を緩和させるための生産環境整備の更なる支援が必要となっている。

4 前年度からの変更点

◯生産拡大支援
 原木しいたけの生産維持・拡大のために行う原木、種駒の調達経費へ支援について、生産維持の要件を『前年度の植菌本数以上』でなくとも、下限値(500本)以上を植菌し、『生産規模を維持する』ものへの支援へ要件緩和

【理由】現行では、『前年の植菌本数を維持または100本以上拡大した場合』を補助対象としているが、全国的に問題となっている原木不足や暖冬影響続きで生産量及び収入共に打撃を受けている原木しいたけの『生産離れ』に歯止めをかけるため、生産者としての規模下限値(500本)以上の生産規模を維持するものへの支援に変更するもの。


これまでの取組と成果

これまでの取組状況

[事業目標]
 原木しいたけのブランド化に向けて関係者の連携した取組等を支援し、 「きのこ王国とっとり」の実現を図る。

[取組状況]
○鳥取県は、日本きのこセンターによる優れた技術指導体制および全農乾しいたけ品評会連続優勝を果たした高い生産技術力により、「のとてまり」に匹敵する原木しいたけブランドの創出が可能なポテンシャルを秘めている。

○平成26年3月には関係者一同によって、「鳥取県産原木しいたけのブランド化」を柱とする「鳥取県きのこビジョン」が策定され、同年5月には「原木しいたけブランド化促進協議会」が設立された。

○ この協議会において、原木しいたけブランド化に向けた活動が実施されているところであり、生産体制の確立、販売戦略の実施、原木の安定確保、生産者の育成・確保等に取り組んでいる。

○ また、協議会では鳥取県産原木しいたけ115号ブランド化戦略(復活「鳥取茸王」、「準プレミアム規格」「とっとり115」)が承認され、原木しいたけ「とっとり115の日」の制定、ブランドの規格を決定。

○ 「115フェア」や「一番星(乾)プロジェクト」などによるPR活動に加えて、新たな技術「低温乾燥法」による乾しいたけや冷凍熟成しいたけの販売などを積極的に展開している。

[改善点]
 暖冬等の影響を受け、生産量が減少(特に冬場の生しいたけ)していることから気象状況に影響されにくい生産技術の定着及び施設の整備を推進している。

これまでの取組に対する評価

○新規生産者の増加
原木しいたけ新規生産講座は毎年約20名が受講しており、令和2年度末時点で講座修了者312名のうち129名が本格的に生産を開始されている。

○品質の向上
平成19、23、24、26、28年度の全農乾椎茸品評会で団体優勝に輝くなど品質は日本一。

○原木しいたけブランド化促進協議会で、規格、生産技術、流通の検討を行うとともに、原木しいたけ「とっとり115の日」の制定などPRを行いながら、ブランド化を推進中である。

○情報発信やPRの結果、流通関係者等から「鳥取茸王」の引き合いが強まってきているが、品柄や量が揃わず需要への対応ができない状況も発生している。

財政課処理欄


 生産拡大支援については、目的が生産拡大であるため、一律の要件緩和ではなく、原木不足などやむを得ない場合に限定すべきと考えます。原木の安定確保に向けた取組も進めてください。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 190,782 180,000 0 0 0 0 0 0 10,782
要求額 15,559 0 0 0 0 0 0 0 15,559

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 13,975 0 0 0 0 0 0 0 13,975
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0