これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<事業目標>
○首都圏で販路拡大が見込まれる県産品や県内生産者等の掘り起こしや取引支援を行い、首都圏の量販店、飲食店等での県産品販売の安定的な拡大を図る。
〇首都圏での情報発信により、県産農林水産物の地名度向上を図る。
<取組状況・改善点>
○従来は首都圏の量販店などのバイヤーを個別に招聘した商談や複数のバイヤーを招聘し、商談機会を提供することで県産品の取引の拡大を図ってきた。昨年度から、鳥取会場と東京会場をウェブで繋ぐ形式に変更し、県内事業者の商談機会を確保している。
・令和3年7月開催 首都圏バイヤー:7社、県内事業者:22社
○商談会などで掘り起こされた県産品を首都圏の量販店などが開催する物産展「鳥取フェア」や「山陰フェア」で実際に販売していただき、消費者の反応が良かった県産品は定番化商品として取り扱っていただくよう働きかけを行っている。
・量販店などでの鳥取フェアなどの開催数(令和3年4月〜10月末):9回
○県産食材を使った特別メニューを提供する「鳥取フェア」を有名な飲食店などで開催することにより、県産食材の販路拡大とともに、「味」という観点での県の知名度向上を図った。
・飲食店などでの鳥取フェアの開催数(令和2年度):1回
○スイカ、梨といった旬の県産品については、首都圏のメディアへのキャラバン隊の訪問や、プレゼント企画の提案などにより、首都圏メディアへでの露出を図っている。
・露出媒体数(令和3年度):21媒体
○県を代表する主食用品種としてブランド化に力を入れている「星空舞」について、首都圏メディア等による情報発信や飲食店・量販店等と連携したキャンペーン・イベントにより、認知度向上を図っている。
また、今年度は六本木ヒルズ屋上庭園での稲作づくりを通じて、多くのメディア露出を確保した。
これまでの取組に対する評価
○販路開拓マネージャーが、県産品を定番化の商品として取り扱うことができる量販店などの掘り起こしを行うことによって、首都圏における効率的な販路開拓が可能となっている。
○首都圏のバイヤーを招聘して開催する県内商談会は、首都圏への販路開拓に意欲がある県内事業者に高く評価されている。
昨年度から実施しているリモート商談会は、コロナ禍での商談機会を確保し、取引拡大について一定の成果があった。
今後はバイヤーや県内事業者の利便性や商談内容に応じて、リアルとリモートを使い分けて、さらなる販路開拓につなげたい。
○旬の県産品のPRキャラバンについて、昨年度より一部訪問を中止し、PR動画やプレゼント企画のよびかけによるメディア掲載を進めているが、多くのメディア露出を確保し、知名度向上に貢献している。
〇雑誌・ラジオでの広告や、六本木ヒルズのイベントなどにより、星空舞の知名度が徐々に上がりつつある。星空舞は、粒立ちが良く味度値が高いという特長があるものの、新銘柄米の市場は各自治体との競争が厳しく、知名度の低さから量販店などで取引につなげるのは難しい状況である。
このため、食材にこだわる和食店やすし店などへの販路を拡げ、星空舞の本質的なおいしさを来店客に知っていただくことで、星空舞の知名度向上につなげる必要がある。