これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【事業目標】
各種事業を契機に県民のロシアに対する理解向上、ロシアとの交流人口の拡大及び民間交流を促進する。
【取組状況・改善点】
(1)沿海地方とは、1991年10月の友好交流の覚書締結以降、スポーツ・文化・青少年学習分野を中心に交流を継続している。特に2009年の環日本海航路定期貨客船の就航以降、両地域の交流は飛躍的に拡大し、2010年5月に友好交流協定を締結した。これまで鳥取週間事業(2009年9月、2016年2月)、ウラジオストク市150周年記念行事への出席(2010年7月)、両地域の友好交流20周年事業(2011年9月)、25周年事業(2016年8月、11月)、友好交流協定締結10周年(友好交流30周年)(2021年10〜2022年1月)といった大型行事を始め、スポーツ・文化・青少年・学術・経済等の幅広い分野での交流事業を実施している。
(2)ハバロフスク地方は極東地域の中心地であり、環日本海定期貨客船航路とシベリア鉄道の連結による物流ネットワークの確立を目指すことを念頭に、2010年11月に友好交流に関する共同声明を締結した。その後、鳥取県農産物展示会等の開催(2010年12月)、第5回シベリア・極東地域国際社会福祉フォーラムへの出席(2011年6月)、鳥取県写真展&民工芸品展の開催(2011年6月)、「第1回国際儀仗隊フェスティバル」への鳥取商業高校吹奏楽部の参加(2011年10月)、第14回ハバロフスク国際見本市への出展(2012年9月)を実施するとともに、環日本海航路定期貨客船を利用した鳥取県産農産物の輸出販売等を行っている。2014年3月、2016年9・10月、2018年3月、2019年10月に鳥取県文化デイズを実施し、地道に交流の裾野を拡げている。
(3)来年度もこれまで培ってきた友好交流の歴史及び将来への友好的な交流継続を目指し、周年事業に加え、各種交流事業の機会に多くの県民に対ロシア交流を知ってもらう機会をあらゆる分野で創出していく。
これまでの取組に対する評価
(1)これまでの取組により、沿海地方における鳥取県の認知度は非常に高くなっている。更に幅広い分野での交流が発展するための基盤は確立されつつある。この状態を維持・発展しつつ、アジア太平洋地域への玄関口として役割が拡大している沿海地方との更なる関係強化が必要。
(2)ハバロフスク地方においても、いずれの取組についても参加者の評価は高いが、両地域の交流の歴史がまだ長くないこともあり、鳥取県の認知度は徐々に浸透している段階。