1 事業の目的・概要
本県が友好交流地域(韓国江原道、中国吉林省、ロシア沿海地方、モンゴル中央県)と開催している「北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミット(以下「サミット」)という」での合意事項に基づき、米子ソウル便等の交通インフラを活用して、スポーツを通じた多地域での交流促進や相互理解を図る。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響により安全な相互訪問ができない場合は、可能な限りオンライン交流などの代替事業を実施する。
2 主な事業内容
(単位:円)
| 細事業名 | 内容 | 要求額 | 前年度予算額 | 前年度からの変更点 |
1 | 3地域青少年スポーツ交流事業(韓国江原道開催) | 本県、韓国江原道、ロシア沿海地方の3地域が持ち回りで開催しているスポーツ交流事業。2022年度は韓国江原道で実施 | 2,552 | 2,552 | コロナ禍により1年延期したもの(2021年→2022年) |
2 | 友好交流地域が開催するスポーツ大会への相互派遣 | サミットの参加地域において開催されるスポーツ大会に代表団を派遣する。 | 標準事務費 | 標準事務費 | |
合計 | 2,552 | 2,552 | |
3 事業背景
(1)3地域スポーツ交流
2009(平成21)年、環日本海定期貨客船の就航により、本県・韓国江原道・ロシア沿海地方の3地域が海の道により結ばれたことを記念し、2010(平成22)年から本事業を開始した。
第1回を本県で開催して以来、3地域が持ち回りで開催している(本県→韓国江原道→ロシア沿海地方の順で開催)。
2021(令和3)年度は江原道において開催予定であったが、新型コロナウイルス感染症により2022(令和4)年度に延期された。
(2)友好交流地域が開催するスポーツ大会への相互派遣
第24回サミット(令和元年開催)において、各地域の首長が互いの地域で開催されるスポーツ大会に積極的に協力し、交流促進を図っていくことを合意した。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【事業目標】
北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットの合意事項に基づき、友好交流地域が開催するスポーツイベントへの参加等を通じ、青少年の交流や相互協力の拡大を図る。
【取組状況・改善点】
(1)3地域青少年スポーツ交流事業
・2009(平成21)年、環日本海定期貨客船の就航により、本県・韓国江原道・ロシア沿海地方の3地域が海の道により結ばれたことを記念し、2010(平成22)年から本事業を開始。
・第1回を本県で開催して以来、その後毎年3地域が持ち回りで開催している(本県→韓国江原道→ロシア沿海地方の順で開催)。
・2018(平成30)年度は、ロシア沿海地方においてバドミントン及び卓球の2競技を開催し、各地域から48名(各地域16名)が参加した。
・2019(令和元)年度は、鳥取県においてバドミントン及び卓球の2競技を開催し、各地域から58名(鳥取県26名、韓国江原道16名、ロシア沿海地方16名)が参加した。
(2)友好交流地域が開催するスポーツ大会への相互派遣
・2015(平成27)年度は、本県で開催した「アジアトレイルズカンファレンス(ATC)鳥取大会」に友好交流地域から代表団計7名(韓国江原道2名、中国吉林省3名、ロシア沿海地方2名)を受け入れた。
・2016(平成28)年度は、本県で開催した「ワールドトレイルズカンファレンス(WTC)鳥取大会」に友好交流地域から代表団計10名(韓国江原道3名、中国吉林省2名、ロシア沿海地方3名、ロシアハバロフスク地方2名)を受け入れた。
・2017年(平成29)年度は、台湾台中市で開催された「台中サイクリングフェティバル」に鳥取県訪問団を派遣した。
これまでの取組に対する評価
(1)3地域青少年スポーツ交流事業
・従来、2地域同士で行ってきた交流を3地域で実施することで、コスト削減が図られた。加えて、当初、バドミントンの1競技だけを実施していたが、テニス・卓球等2競技を同時に行うことで、より幅広く青少年交流を促進することができた。
・将来、3地域の「交流の架け橋」を担う次世代の人材の育成、人的ネットワーク形成等を図るとともに、それらの交流を米子ソウル便などが支えていることを広くPRすることができた。
・また、本県の選手が他国のより技術の高い選手と交流することで、県全体の競技レベルの向上にも寄与している。
(2)友好交流地域が開催するスポーツ大会への相互派遣
・2015年度の「ATC鳥取大会」、2016年度の「WTC鳥取大会」は韓国以外で開催された初めての大会であり、ウォーキングを通じた本県の魅力のPR並びに県民との交流を一層深化させることに繋がった。
・特にこれら本県での大会を通じて、韓国江原道が「ATC」、「WTC」の誘致の検討を開始するなど、ウォーキングを切り口とした交流発展に繋がる重要な機会となった。