1 事業の目的・概要
JR西日本が利用者の減少を理由に列車本数の大幅減便を行うとともに、乗車密度2,000人/日未満の路線・区間の収支状況等を公表するなど、交通事業者の経営は厳しい状況にある。
こうした中で、地域交通の維持を県民が自らの問題として捉え、利用を増やすことが必要となっていることから、県民や観光客等によるJR等鉄道の利用を促進するキャンペーン等を実施する。
2 主な事業内容
事業内容 | 要求額 |
1 鉄道の観光利用に合わせた利用促進キャンペーン
夏休み期間等における鉄道の観光利用を促進するため、乗客への記念品配布や観光利用に合わせた沿線イベントの開催等を行う。 | 6,000千円 |
2 JR等をはじめとする公共交通利用促進
<例1>JR等公共交通に関する夏休みの自由研究募集
県内小学生向けに鉄道等公共交通をテーマとした自由研究を募集し、参加賞(図書カード等)を進呈するキャンペーンを実施し、子どもの頃から、公共交通に触れる機会を創出する。
<例2>公共交通利用者によるSNS発信を活用したJR等公共交通利用促進キャンペーン
鉄道等に乗車してSNSで鉄道等や沿線地域の魅力を発信した県民や観光客へ抽選で県産品等が当たるキャンペーンを開催し、通勤・通学等の日常で公共交通を利用することが少ない県民に対しても楽しく乗車する機会を増やし、観光利用をはじめとする利用促進につなげる。なお、県域全体を対象としたものに加えて、特定路線・区間を対象とした賞を複数設けることで、山陰本線や因美線などの重点的な利用促進を図る |
※一部は、みんなが乗りたくなる公共交通利用促進協議会(みん乗り協議会)に対して補助し実施する。
(参考)
5月16日(月)に「みんなが乗りたくなる公共交通利用促進協議会」を開催し、「公共交通乗ってecoh!(行こう)」県民運動を展開
3 JR西日本の状況等
R3.4 2020年度決算発表 2,331億円の赤字決算(連結) ※前年度は893億円の赤字
R3.10 ダイヤ改正実施(山陰本線、因美線、伯備線、境線 計12本減便)
R4.3 ダイヤ改正実施(山陰本線、因美線、境線 計22本減便)
R4.4 輸送密度2,000人未満の線区の収支を公表
⇒山陰本線(浜坂〜鳥取 2017〜19年度の平均収支率11.8%、営業係数849)、
因美線(智頭〜東津山 2017〜19年度平均収支率5.1%、営業係数1,963))
R4.4 2021年度決算発表 1,131億円の赤字決算(連結)