(1)調査・記録作成 26,105千円(27,175千円)
(単位:千円)
| 細事業名 | 内容 | 要求額 | 前年度
予算額 | 前年度からの変更点 |
1 | 歴史的建造物の現況調査 | ・登録文化財や過去に総合調査を行った歴史的建造物の追跡調査を行い、現況を把握する。
・効果的な保護を図るため、指定等の優先順位を決定し、効果的な指定・登録調査を実施する。
・消滅の可能性が高い重要な建造物を「記録保存」対象として選定する。 | 690 | 674 | |
2 | 文化財指定に向けた建造物の詳細調査 | ・指定候補建造物を学術的に評価するための調査を実施
・建造物の構造形式や間取りなどを詳細に図化するための測量調査(1件を予定) | 9,025 | 8,945 | |
3 | 美術工芸品等の詳細調査・画像記録作成 | ・美術工芸品等の指定に際し、適切な記録写真を撮影するもの(年に2件程度)
・過去に指定された美術工芸品等のうち、良好な記録写真がないものを撮影(1年につき1〜2件程度、年次的に撮影) | 320 | 200 | 対象物件の増によるカット数の増 |
4 | 無形文化財の詳細調査 | 国指定に向けて学術的な評価を行うため、県指定無形文化財「因州青谷こうぞ紙」「因州佐治みつまた紙」について調査を実施
江戸時代の和紙成分の理化学分析を実施 | 150 | 150 | |
5 | 未指定名勝庭園調査 | ・未指定の名勝庭園を対象に、古写真・家相図等の資料調査、造形的特徴確認の現地調査、簡易な配置図の作成を行い、文化財的な価値づけを行うための総合調査を実施。
・総合調査の結果を踏まえ、重要な庭園の詳細調査(測量調査など)を実施。
・調査成果に基づき、指定等の優先度を決定し効果的な保護を図る。
※国庫補助事業(1/2補助) | 8,698
(うち国費
4,349) | 13,357 | 詳細調査(測量)を2件から1件に変更 |
6 | 特別天然記念物
オオサンショウウオ
生息状況調査 | ・オオサンショウウオ生息河川を水系単位で環境調査を実施し、重要な生息地点、繁殖の可能性のある地点を把握。
・把握後、特に重要な地点について生息状況調査を実施する。
・外来種チュウゴクオオサンショウウオ侵入の有無の確認手法について検討する。 | 7,222
(うち国費
3,611) | 3,849 | 調査地域を拡大 |
合計 | 26,105 | 27,175 | |
(単位:千円)
| 細事業名 | 内容 | 要求額 | 前年度
予算額 | 前年度からの変更点 |
1 | 庭園技術者講習会 | ・文化財庭園の保存・管理のために必要な知識及び技能を造園技術者に身につけてもらうための実践的な技術講習会を実施。 | 530 | 1,046 | 講習会を年2回から年1回に変更 |
2 | ヘリテージマネージャーステップアップ研修 | ・文化財建造物の調査・保存・活用に携わる鳥取県ヘリテージマネージャーが、より高度な知識や技術を身につけるために行うステップアップ研修にかかる費用を支援することで、ヘリテージマネージャーの継続的な取り組み及び専門性のスキルアップを後押しする。 | 218 | 217 | |
合計 | 748 | 1,263 | |
〇 文化財の調査は、文化財指定等の保護施策の基本に直結する事業であり、長期的に継続して実施する必要がある。
○ オオサンショウウオ生息状況調査は、平成15〜18年度に県が生息調査を実施して以降、気候の変化、災害、河川改修工事等によってオオサンショウウオの生息環境が変化したことから、最新の生息状況を把握する必要がある。
また外来種であるチュウゴクオオサンショウウオとの交雑が全国的な課題になっている。本県でも令和元年度の議会において外来種生息に関する議論があり、生息調査を行うこととなった。
〇 有形文化財(建造物)と記念物(名勝庭園)の調査事業については、社会状況の変化によって消滅の可能性が高まっている文化財を悉皆的に把握し、総合的な評価を行うことで、効率的な文化財保護につなげるものであり、事業効果が高い。