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令和4年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:総務費 項:企画費 目:企画総務費
事業名:

男女共同参画センター費

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令和新時代創造本部 女性活躍推進課 男女共同参画センター 

電話番号:0858-23-3901  E-mail:zaisei@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
R4年度当初予算要求額 19,206千円 58,717千円 77,923千円 4.2人 9.0人 0.0人
R3年度当初予算額 19,304千円 58,756千円 78,060千円 4.2人 9.0人 0.0人

事業費

要求額:19,206千円  (前年度予算額 19,304千円)  財源:単県,国補 

事業内容

1 事業の目的・概要

男女共同参画センター「よりん彩」において、情報提供、相談業務等を実施するほか、男女共同参画社会を推進するため、理解者の裾野を拡大する普及啓発や推進活動の中核となる人材を育成する講座等の開催及び推進団体等への活動支援を行う。

    また、男女共同参画推進条例に基づく男女共同参画推進員を設置し、男女共同参画に関する苦情・不服申出に対し審査し、男女共同参画施策の是正・改善の勧告、又は制度の改善を求める意見公表を行う。

2 主な事業内容

(単位:千円)
細事業名
内容
要求額
前年度予算額
前年度からの変更点
センター運営事業【管理運営】

庁舎、東西相談室管理、センター運営協議会

7,008
7,938
【情報収集提供】

図書等の購入及び閲覧・貸出等システム管理、広報パネル貸出等

3,233
3,214
【相談事業】

一般相談、専門相談(心、男性、法律)、相談員研修

2,129
2,181
【活動支援】

印刷機器等の貸出、各施設の利用等

607
802
普及啓発事業【普及啓発】
(1)家事シェアセミナー
 仕事と家事・育児の両立によるストレスを軽減するため、家族みんなで家事を分担し、家族の家事参画促進や家事時間の時短を図る。

(2)素敵な関係をつくるコミュニケーション講座
 パートナーを初め、様々な人間関係におけるコミュニケーションの難しさについて、解決のための鍵などを学ぶ。

(3)男女共同参画セミナー企画提案事業(基礎編)
 男女共同参画の裾野を広げるための普及啓発を図る講座を県内で活動する団体等から企画を公募し委託実施する。

(4)イクメン・ケアメンセミナー支援事業
 企業の社内研修に男性の家庭参画について学ぶ機会を提供し意識啓発を図る。

(5)性に関する学び普及啓発事業[新規]
  男性やこれまで関心のなかった層に対し生理を含む女性の健康問題への関心及び理解を促進し普及啓発を図る。

(6)アンコンシャス・バイアス等の解消に向けた普及啓発事業[新規]
 若い世代等を中心とした幅広い層への普及啓発として、固定的な性別役割分担意識や無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)を自分事として捉えられる県民参加型の募集企画を実施する。

3,591
3,009
 女性活躍推進課事業の一部を男女共同参画センターの普及啓発事業に統合

 新たに「性に関する学び普及啓発事業」「アンコンシャス・バイアス等の解消に向けた普及啓発事業」を追加

 日本女性会議2022in鳥取くらよし」の周知するとともに、男女共同参画推進のさらなる機運醸成を図るため、開催前に広く県民を対象とした普及啓発セミナーを開催

よりん彩開設20周年記念フォーラム終了に伴い、【普及啓発】から【活動支援】に区分変更

 

【人材育成】
(1)男女共同参画推進人材育成事業
 男女共同参画社会の実現に向け、男女共同参画の視点で考え、家庭・地域・職場などあらゆるところで啓発、推進できる人材の育成を図る。

(2)男女共同参画セミナー企画提案事業(ステップアップ編)
男女共同参画を推進する人材育成を図る講座を県内で活動する団体等から企画を公募し委託実施する。

(3)相談スキルアップ講座
 地域や団体等において相談業務・支援業務に関わる相談員、担当者等に対して、男女共同参画の視点を踏まえて相談業務の質の向上を図るための講座を実施する。

1,017
975
【活動支援】
(1)よりん彩記念日フォーラム事業

(2)よりん彩活動支援事業
 団体等が自ら企画運営する男女共同参画に関する講座などを助成。

(3)よりん彩学びのサロン
 市町村と県の男女共同参画担当者のネットワーク構築の場として、講座の開催や情報交換を行う。

(4)女性支援団体つながりサポート事業[新規]
 不安や困難を抱える女性を支援する団体等への活動サポートとして、団体間での情報交換・連携の場や、活動内容の発信の場を提供する。
1,470
1,034
 活動支援事業補助金の要件拡大

 新たに「女性支援団体つながりサポート事業」を追加

 よりん彩開設20周年記念フォーラム終了に伴い、記念日フォーラム事業は【活動支援】に計上(再掲)
男女共同参画推進員男女共同参画推進員会議
151
151
合   計
19,206
19,304

背景

〇令和3年度によりん彩開設から20年を迎え、令和4年度には倉吉市で日本女性会議が開催されるなど大きな節目を迎えている。
これらを契機に男女共同参画に関する機運を高めるとともに、これからの10年、20年に向け、様々な形で男女共同参画社会の実現に

向けた理解者を増やしていく取り組みが求められている。

 よりん彩開設当時から活動してきた団体の減少やメンバーの高齢化などにより団体活動やセミナー参加者が固定化してお

り、新たな活動団体や次世代を担う若者世代を取り込んで行く必要がある。

〇「社会通念」「職場」「地域」など様々な分野で「男性優遇」と感じている人は多く、固定的な性別役割分担意識や、無意

識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)は依然として存在しており、様々な場(職場、地域、家庭、学校等)において男女共

同参画推進の障壁となっている。

[数値目標の達成状況]
項目
策定時
現状
目標
「社会通念・慣習・しきたり」などにおいて男女の地位が平等であると考える割合
11.5%(H26)
11.7%(R1)
50%以上(R1)
[令和3年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査結果](内閣府男女共同参画局)
 ・性別に基づく思い込みの36の測定項目について、1つでも「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した者の割合:76.3%
 ・「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」という言葉の認知度:21.6%

〇コロナ禍の影響により、不安や困難を抱えるまたは孤立している女性が全国的に増えている状況から、そのような女性を支

援する団体への活動を拡大・活性化する必要がある。

前年度からの変更点

〇 活動支援補助金の要件拡大
 よりん彩開設当時から活動してきた団体の減少やメンバーの高齢化等による活動やセミナー参加者の固定化し、近年補助金交付件数が減少している。このため、交付要件の見直しを行ない、新たな活動団体や次世代を担う若者世代を取り込み男女共同参画への理解者を増やしていく。


 アンコンシャス・バイアス等の解消に向けた普及啓発

 固定的な性別役割分担意識や無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)を自分事として捉えられるセミナーや県民参加型の募集企画を実施することで、若い世代を中心とした幅広い層への男女共同参画の関心の増大を図る。


〇 女性支援団体つながりサポート事業

 コロナ禍の影響により不安や困難が増している女性への支援を広げ、強化するため、女性への支援や男女共同参画に関する活動をする団体(女性支援団体)への活動サポートを行う。 


これまでの取組と成果

これまでの取組状況

1 事業目標
 よりん彩開設20年を契機として、男女共同参画推進の気運を高め、活動拠点としてのよりん彩をより広く県民に周知するとともに、更なる男女共同参画への理解促進を図る。
【数値目標】男女共同参画センターによる男女共同参画の理解を促進する講座の参加者数 2,000人
2 取組状況(令和2年度実績)
・図書・雑誌・ビデオ等の収集・提供 約2,400冊、
・企画展示 11回
・普及啓発用パネル等啓発資料の貸出 7件 112枚
・自治会、PTA、行政機関、企業等によりん彩職員が出向き、男女共同参画の推進に関する研修、講座を実施する出前講座や、男女共同参画に関するデータ、学習に使用する資料、研修会講師などの情報相談の実施 41件 
・各種講座及び出前講座参加者数 1,603人
・県内の企業・経済団体等が開催する家事・育児・介護等に関する社内研修への講師派遣 2回
・専任相談員による一般相談(電話、面接)、有資格者による専門相談(心の相談(女性対象)、男性相談、法律相談)、男性相談員による男性一般相談 2,064件(うち男性609件) 
3 その他の取組状況(令和2年度実績) 
【普及啓発事業】
<普及啓発>
・家事シェアセミナー
 家事・育児など女性の家庭での負担軽減を図り、男性の家事時間を拡大することで男性の家庭進出を進めるための講座を実施
・素敵な関係をつくるコミュニケーション講座
 固定的役割分担意識を背景とした課題解決に向け、家庭をはじめとする様々な人間関係におけるコミュニケーションの大切さや課題解決の鍵を学ぶための講座を実施
・イクメン、ケアメン養成セミナー
 男性の家庭進出を推進し職場における男性の家庭進出の機運醸成を図るための講座を実施
・男女共同参画セミナー
男女共同参画推進員の意見公表を受け行政職員を対象とした固定的性別役割分担意識をテーマとした研修を実施
<人材育成>
・男女共同参画推進人材育成協働事業
 公募またはよりん彩指定テーマによる民間団体との協働・連携事業(業務委託)と直営事業による男女共同参画の基礎を学ぶセミナーの実施
・相談に関わる人たちのスキルアップ講座を実施
<活動支援>
・団体活動支援補助金、活動支援事業等の助成事業を活用し、民間団体を支援
【男女共同参画推進員】
 4人の有識民間人による第三者機関として、県の施策に対する県民の苦情を処理し、令和元年度にあった申出について令和2年7月22日に意見公表を行った。
 平成13年度から令和2年9月末までに、29件の苦情申出を処理。

4 改善点
・公募委託業務を組替し募集・選考を統一することで業務の効率化を図るとともに、一事業あたりの委託料を変更し、県民が参加しやすい講座の開催など事業効果を出しやすくした結果、令和3年度は公募枠に達し多様な視点での講座の実施に繋がった。

これまでの取組に対する評価

【センター運営事業】
○情報資料室の充実
・図書、雑誌、ビデオ等の収集と提供、「おすすめ新着図書」などの図書、資料リスト、各種講座をホームページに随時掲載し、新着情報を発信した。
・毎月テーマを決め企画展示を実施。特に6月の男女共同参画週間に合わせて実施した「時代を切り拓いた鳥取の女性たちの企画展示は、メディアにも取り上げられ多くの来館があった。また、7月には生理の貧困に関連した企画展示を実施。展示を通じて女性の身体と健康にかかる啓蒙を行った。
・男女共同参画に関する図書・資料、人材などの相談を随時受け付け、よりん彩の人材情報や資料の中から紹介した。
○専任相談員による一般相談(電話、面接)
・令和3年度は9月末で871件の相談を受け、新型コロナウイルスに関連する相談も数多く寄せられた。
(新型コロナウイルスに関連する不安(気持ちの落ち込み)、ストレス、新型コロナウイルスに関連する家族・夫婦関係、人間関係、仕事への影響など)
・男性相談者からの相談割合は全相談件数の25%を占めている。
○男性相談の充実
・男性相談員による相談を「オトコの相談日」として、毎週土曜日に実施している。
・令和3年度は9月末で52件と前年度を上回る相談を受けた。
○専門相談の体制充実
・心の相談をセンター相談室で毎月2回、東・西部相談室でも毎月1回受けている。
・令和3年度は9月末で59件と前年度を上回る相談を受けた。
○関係機関との連携強化(情報交換会開催等)
・県及び各圏域ごとのDV相談支援担当者ネットワーク会議や犯罪被害者支援連絡協議会等の関係機関連絡会議に参加するなど、関係機関間の情報共有と連携を図っている。

【普及啓発事業】
多様な分野、テーマで男女共同参画の理解者の裾野が広がるよう取り組んでおり、今後はオンラインを積極的に活用し、より多くの県民の参加機会を提供し、男女共同参画を自分のこととして捉え、理解を広げるための取組を継続していく。
<普及啓発>
・家事シェアセミナーは、新型コロナウイルスの影響により、予定していた3講座が延期、中止となった。実際に体験することで理解を深めてもうらうセミナーをオンライン実施できるよう検討した。
・コミュニケーション講座は、オンラインと併用でセミナーを実施した。
・イクメン・ケアメンセミナーは新型コロナウィルスの影響を受けるまでは支援要望が増加してきており、ワークライフバランスや働き方改革等が認識されてきている。コロナ禍においても実施できるようオンラインによる研修もできるよう対応している。
<人材育成>
・相談スキルアップ講座は、男女共同参画の視点を踏まえて相談業務の質の向上を図る場となってきた。令和3年度は近年の相談内容の傾向をもとに、「自分らしさ」をテーマにした講座を開催した。新型コロナウィルスの状況を踏まえ、参加人数を制限したこと、3回開催のうち1回を延期にしたが、延べ42人の参加があった。
・今年度新たに実施した男女共同参画セミナーは、オンラインと併用して実施し、新規の参加者が多数あった。
<活動支援>
・よりん彩活動支援事業補助金の申請が近年伸び悩んでおりPRに取り組んでいる。とっとり県民活動活性化センターと連携し情報共有を図りながら、今後も継続して県民のニーズに合った支援が出来るよう体制を整えておくとともに、コロナ禍においても実施できるようオンライン実施にも支援できるようにする。
・男女共同参画推進員の意見公表を受け、これまでよりん彩独自で行っていた学校への出前授業のほかに、人権教育課の人権学習講師派遣事業に男女共同参画に関する項目を加えた結果、学校からの出前要請が増加した。
【男女共同参画推進員】
これまでの申出により、
・審議会等委員の重複選任の制限が設けられた。
・食生活改善推進員養成講座の対象は全市町村で男女が受講対象となった。
・匿名での申出は条件付で受け付けが可能となった。
・DV被害に関わる子どもたちへの学校現場の配慮が進んだ。
・県の付属機関以外の委員会等や財政的支援を行っている団体等についても男女の均衡に努めるよう、各部署で取り組まれている。
・消防士・警察官の女性の採用につながった。 
・教職員、行政職員への男女共同参画に関する研修が実施された。
・教育現場への出前授業の増加
など、成果が上がっており、県民に信頼される第三者機関としての意義は大きい。




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 19,304 905 0 0 0 0 0 85 18,314
要求額 19,206 1,819 0 0 0 0 0 85 17,302