これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<事業目標>
指定管理によりとっとりバイオフロンティアの管理運営を実施し、鳥取大学の染色体工学技術等を活用したバイオ産業の創出を促進する。
<取組状況・改善点>
・現在、入所スペースは満室、機器利用件数も増加傾向となっており、開所時(H23.4)に比べ施設の利用促進が進んでいる。
◆入居状況(令和3年10月26日現在)
1階 オープンラボ(染色体工学共同研究拠点) 1/1室
3階 貸し居室 4/4室
貸し実験室 4/4室
貸し動物飼育室 4/4室
◆機器利用件数(年度)
※令和2年度は新型コロナウイルスの影響により、利用件数が減少したもの。
令和 2 年度 25,767件(25,328時間)
令和 元年度 36,209件(36,464時間)
平成30年度:38,207件(43,722時間)
平成29年度:34,184件(39,596時間)
・当該施設に隣接するとっとり創薬実証センター(H30.4開設、鳥取大学所管)と連携した研究開発支援、学生等を対象とした次世代育成支援など新たなサービス提供にも取り組んでいる。
これまでの取組に対する評価
・今後、染色体工学技術やバイオ関連企業の事業化に向けたマッチング支援等に取り組むとともに、更なるバイオ産業集積に向けた成果発現が期待される。
・新型コロナ拡大以前は、国内だけでなく海外のバイオ系大型展示・商談会に出展支援を実施。創薬ベンチャー等が持つ資源と海外の大手製薬会社とのマッチングの支援を図り、海外の製薬企業との共同開発等への道筋を広げた。
・令和元年度には、創薬ベンチャーの起業・育成のため、バイオ技術の知識に加え、起業や経営能力を兼ね備えた人材が求められていることから、バイオフロンティアの人材育成講座に「バイオビジネス/アントレプレナー育成講座」を開始し、研究者のバイオベンチャーとしての起業や経営力の向上に貢献した。
・長年の入居企業であった(株)chromocenterが事業拡大のために米子市内に研究施設「office KEYAKI」を開設(R2.10)し、バイオフロンティアから卒業した。現在新事業所で、染色体解析事業とともに、高生産・低価格のタンパク質製造技術開発に着手している。
・(株)chromocenterの卒業後、令和2年10月に鳥大発ベンチャーの(株)エボルブバイオセラピューティクスが入居し、ウイルスによるがん治療の開発に取り組んでいる。