現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和4年度予算 の 農林水産部の原木シイタケ菌興115号新品種開発推進事業
令和4年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  政策戦略事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:林業費 目:林業振興費
事業名:

原木シイタケ菌興115号新品種開発推進事業

もどる  もどる
(この事業に対するご質問・ご意見はこちらにお寄せください)

農林水産部 県産材・林産振興課 林産物利用推進担当 

電話番号:0857-26-7264  E-mail:zaisei@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
R4年度当初予算要求額 10,029千円 1,577千円 11,606千円 0.2人 0.0人 0.0人
R3年度当初予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:10,029千円  (前年度予算額 0千円)  財源:単県 

事業内容

1 事業の目的・概要

美味・厚肉で秋期の収量増を目的とした菌興115号をバージョンアップした新品種の開発を委託し、原木しいたけブランドのブラッシュアップを図る。

2 主な事業内容

美味・厚肉で収穫期間が長くブランド力のある原木シイタケ品種の開発を行う。

    (1)事業内容                                                                 (単位:千円)
    区分
    内容
    実施主体
    要求額
    前年度予算額
    摘要
    1
    交雑株の作出とDNAマーカー等による室内・原木選抜菌興115号(低中温性・厚肉・良食味)と発生温度型が異なる菌株(収穫期間が長い)を交雑
    (一財)日本きのこセンター   
    7,181
    契約期間
     令和4〜6年度
    種菌適性可否調査・安定した品質種菌の生産可能可否の調査
    1,381
    食品特性調査
    (食味・成分の調査)
    ・一般消費者による食味旨味調査
    692
    発泡栓の材質変更調査・環境負荷の小さい駒栓の開発
    (プラスチック原料の削減)
          775
    合計
    10,029
    (2)研究委託費年度別内訳                                                                (単位:千円)

    区分

    R4

    R5

    R6

    備考

    人件費

    5,597

    5,597

    5,597

    研究員4名、技師3名、アルバイト1名

    研究費

    4,432

    4,432

    4,432

    検査機器使用料、消耗品等

    合計

    10,029

    10,029

    10,029

3 委託のメリット

(1)県内・外の生産者で5%の販売単価差を付け、県内生産者を優遇→県内生産者への利益還元に寄与
(2)原木しいたけ産地の復活・形成→販売量・単価の向上を図ることで、農閑期の中山間地域の雇用確保・活性化
(3)育成者権に基づく県歳入の確保

4 背景及び期待される効果

(1)背景
 〇原木シイタケ用品種菌興115号は極厚肉・良食味が特徴で、本県のみならず石川県でブランド化が推進されている。
  一方、生産者等関係者から低中温発生型のため年末需要に間に合わないこと、大型きのこの割合が少ないとの意見あり。
 〇そこで、美味・厚肉の特性は菌興115号と同等以上で、発生期間が長く(秋率が高い)、大型子実体の割合が高いブランド力が強い品種の開発を行い、この課題に対応することとしたもの。
 〇また令和4年4月に「プラスチック」に係る資源循環の促進等に関する法律」が施行されるにあたり、環境負荷の小さい駒栓の開発を行い、しいたけ栽培を通じてプラスチックの排出削減に取組むもの。
    (参考)大手製麺メーカー「フタ止めシール」の廃止→プラスチック原料▲33t/年
         大手ファミリーレストランのプラスチックスプーンの廃止→木製スプーンへの切り替え 
(2)期待される効果
 〇原木シイタケ産地の復活・形成
 〇乾シイタケ価格の安定化
 〇中山間地域の雇用確保・活性化
 〇広葉樹林の持続的循環利用と保全
 〇安全・安心・美味・健康機能性の高い食材の安定供給

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

〇事業目標
   原木しいたけのブランド化を更に進化するため、美味・厚肉で収穫期間が長くブランド力のある原木シイタケ品種の開発を図る。

 〇取組状況・改善点
・県内には(一財)日本きのこセンターによるキノコ生産に関する技術指導や菌蕈研究所や鳥取大学菌類きのこ遺伝資源研究センターなど、国内有数の研究機関の存在など、品質においては日本でもトップクラスの産地となるポテンシャルを秘めている。

・そこで、県では原木シイタケを始めとした、きのこの生産振興で、中 山間地域の活性化を目指そうと、平成26年に生産者や関係団体、 行政が一緒になってその取組の道しるべとなる「鳥取県きのこビジョン」を作成し、ビジョンに基づき関係者の皆様でスローガンを「きのこ王国とっとり」として取組中。

・また、鳥取県産の原木乾しいたけの品質は、市場等から高い評価を得ており、「全農乾椎茸品評会」では54回の開催中、団体の部で5回の優勝、11回の準優勝に輝く状況。
 個人の部では、農林水産大臣賞通算9回受賞するなど高い生産技術とシイタケ栽培に熱意を持った生産者と関係者がおられる。
  ※乾椎茸づくり名人(受賞10回)に王手 (参考)全国に3名

・きのこビジョンでは、本県が「きのこ王国」となるため、10年後の姿とその実現に向けた取り組みを整理したもので、「新たなきのこ産業の創出」と「大型厚肉の原木しいたけ115号のブランド化」の2つを大きな柱として、「きのこ王国とっとり」の実現に向けて関係者の皆さんと取り組みの検証を行いながら一丸となって活動中。

・大型厚肉の原木しいたけのブランド化では、原木しいたけトップブランドの「鳥取茸王」を筆頭に、毎年1月15日を、原木しいたけ「とっとり115の日」に制定し、フェアの開催など、認知度向上のためのPR活動などを展開し、県内外の販売促進に努めている状況。

これまでの取組に対する評価

○原木しいたけブランド化促進協議会で、規格、生産技術、流通の検討を行うとともに、原木しいたけ「とっとり115の日」の制定などPRを行いながら、ブランド化を推進中である。

○情報発信やPRの結果、流通関係者等から「鳥取茸王」の引き合いが強まってきているが、品柄や量が揃わず需要への対応ができない状況も発生しており、この課題解決が必要である。

◆生椎茸
・「とっとり115フェア」の開催や、プレミアム品「鳥取茸王」のブランド化等、メディア露出による知名度アップと情報発信によるブランドの定着を進めている。

◆乾椎茸
・生産量は、中国からの安価な輸入品に押され、昭和59年の240tをピークに減少。平成27年は過去最低の15tまで落ち込んだが、平成30年は21tに回復、令和元年は極端な暖冬気象により16tまで減少。直近の販売単価:3,131円/kg




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 10,029 0 0 0 0 0 0 0 10,029