現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和4年度予算 の 生活環境部のカーボンニュートラルに向けた中規模建築物木造化推進事業
令和4年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  政策戦略事業要求      支出科目  款:土木費 項:住宅費 目:住宅建設費
事業名:

カーボンニュートラルに向けた中規模建築物木造化推進事業

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生活環境部 住まいまちづくり課 企画担当 

電話番号:0857-26-7408  E-mail:zaisei@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
R4年度当初予算要求額 11,338千円 3,154千円 14,492千円 0.4人 0.0人 0.0人
R3年度当初予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:11,338千円  (前年度予算額 0千円)  財源:単県 

事業内容

1 事業の目的・概要

温室効果ガスの吸収源対策として中規模建築物の木造化及び地域材利用を促進するため、設計技術情報を整理するとともに、県民、事業者(発注者)等に対し木造建築物の魅力やメリットをわかりやすく伝えることのできるガイドブックを作成する。

    また、鉄骨造等に比して木造の中規模建築物については設計難易度が高く、木造化の普及が進まない一因となっていることから、モデル的に設計費の一部を支援することにより木造化を推進するとともに、建築物そのものだけでなく、外構も含めて木材利用を促進し、木を使った塀の良さをPRすることを目的に「木塀」の事例集を作成する。

2 主な事業内容

(単位:千円)  
細事業名
内容
要求額
鳥取県中規模建築物の木造化に係る取組検討及びガイドブックの作成(1)中規模建築物木造化推進委員会の運営(988千円)
関係団体、設計事務所、プレカット事業者等と一体となって中規模木造建築物の普及に係る取組やガイドブックの内容を検討する委員会の開催

(2)県産材を活用したモデル設計(4,464千円)
本県の実情に即した形で、木造化が期待される用途・規模の建築物に係る設計モデルを作成し、鉄骨造と比較できる形で整理し周知することで、本県における中規模建築物の木造化を推進する。

【内容】3種類のモデル設計を想定
・中規模(2階建て、500平米程度)の事務所建築
・店舗の代表例としてのコンビニエンスストア
・中規模の診療所等の医療施設又は福祉系の用途施設

※県内で建築されている用途・規模のボリュームゾーンかつ構造設計・法適合等に関し木造化に際して必要となるテクニックを示すことができるもの。

【モデル設計の意義】
・木造と鉄骨造の両方で基本設計や構造計算を行い、コスト・工期・CO2削減効果などを比較することで、木造化のメリットをわかりやすく示すことができ、建築物の構造を選択する設計者が発注者に説明する際のツールとすることもできる。
・本県のプレカット工場((半)自動化されたの木材加工場)の状況を踏まえた工法の採用、コストダウンの手法など設計のノウハウを盛り込むことで、経験、実績の少ない本県の設計事務所等を後押しできる。

(3)鳥取県中規模木造建築物設計ガイドブック作成(5,415千円)
県産材等を活用した設計・計画に必要な事項、木造化のメリット等をまとめた本県独自の設計ガイドブックを作成し、説明会やHP掲載などにより設計者・発注者に広く周知する。

【内容】
・温室効果ガスの吸収源対策として木造化や地域材利用を促進する意義
・木造化事例の紹介や技術情報
・モデル設計の解説、中規模建築物を木造化するテクニック
・県内の実情をふまえた生産体制、材料データ等

10,867
鳥取らしいウッドフェンスのアイデア公募・事例集作成によるPR木材利用の促進を図ること及び木材の良さをPRすることを目的に、木塀(ウッドフェンス)を題材とした事例集パンフレットを作成する。
・鳥取らしい木塀のアイデア・デザインを公募し参考とすべき事例を選定
・県内における県産材を活用した木塀の優良事例を収集
・併せて、住まいる支援事業による支援についても改めて周知
これらによって、「塀を作るなら地域の材料で」をPR
471
合計
11,338

3 現状と背景

戸建住宅における木造化率が95%(R2本県)であるのに対し、非住宅建築物にあっては木造の採用率が300平米クラスで4割、700平米以上では1割未満と、多くの建築物が木造以外の構造で設計、建築されている。
  • こうした背景には、中規模建築物における木造化の設計手法・技術情報が整理されておらず設計難易度が高いことや、鉄骨造等とのコストや工期の比較検証がなされていないことから発注者の理解が得られにくい状況にあることが影響している。
  • そのため、設計手法を整理し「木造でもここまでできる」、「こうすれば木造でできる」、更には「こんなケースならコストや工期の面でもメリットがある」、そして「木造を選択することで人にも地球にも優しい」といったことを伝えるガイドブックを作成する必要がある。
  • また、中規模建築物の普及には、柱や梁などの構造材に一般に流通する規格の木材を用いることでコストを削減することが必要となるが、規格材を用いるためには、壁の配置やトラス梁の採用など、高度な設計技術や工夫が求められるため、こうした難易度の高い設計に対し支援することで、先導的なプロジェクトの創出に繋げる必要がある。
  • R2年末からR3にかけて顕在化したウッドショックへの対応においても、外国産材から国産の地域材への転換(ウッドチェンジ)や、A材の供給、乾燥材の安定した供給体制の構築などが求められており、こうした観点からも、設計技術情報の整理や、関係者との協議を早期に実施していく必要がある。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

事業目標
・温室効果ガスの吸収源対策として中規模建築物の木造化及び地域材利用を促進する。
取組状況
・中規模建築物の木造化については木造化に係る掛かり増し経費への支援や、普及啓発などを実施しているところ。

これまでの取組に対する評価

・中規模建築物における木造化の設計手法・技術情報が整理されておらず設計難易度が高いことから、建築物の構造を選択する「設計者」が取り組みづらい状況となっている。
・鉄骨造等とのコストや工期の比較検証がなされていないことから発注者の理解が得られにくい状況にある
・中規模建築物の木造化については木造化に係る掛かり増し経費への支援や、普及啓発などを実施してきたが、建築物の構造を選択する「設計者」に対する支援は実施していない。




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 11,338 0 0 0 0 0 0 0 11,338