〇看護職員等は、県内の医療提供体制や地域包括ケアを確保する上で重要な役割を担っているが、いまだに今後の需要(見込)を充足するまでには至っておらず、引き続き人材確保が必要となっている。
〇県内に就業する看護職員等の確保を目的とする看護職員修学資金について、令和5年度新規貸付分の募集の周知(県政だより、ホームページ等に掲載)及び円滑な事業執行(養成所へ申請書の送付等)を図るため、債務負担行為(令和5年度〜令和9年度)の設定を行うものである。
(県内看護職員の充足状況)
本修学資金等の貸付効果もあり、県内の看護職員数は着実に増加しているものの、いまだ病院現場の不足感は強く、充足するには至っていない。また、今後益々の需要増が見込まれる訪問看護事業所等に勤務する看護職員を更に増やしていく必要もあり、引き続き看護職員の総数確保を図る必要がある。
・R2看護職員数は、H22(10年前)の約1.2倍に増加(H22:8,521人→R2:10,234人、+1,713人)※看護職員業務従事者届(隔年)より
・R4.6.1現在の病院勤務看護職員の不足数は198人 ※県看護職員異動状況調査より
・R1に厚労省の需給推計ツールを用いて行った2025看護職員需給推計では、本修学資金等の貸付をはじめとする現行の看護職員確保対策を継続実施して、ようやく需給が均衡するという結果(需要数:10,434人、供給数:10,401人)。
※とくに、訪問看護事業所や福祉施設に勤務する看護職員の不足が顕著
区分 | H29新規貸付
(実績) | H30新規貸付
(実績) | R1新規貸付
(実績) | R2新規貸付
(実績) | R3新規貸付
(実績) | R4新規貸付
(実績) | R5新規貸付
(見込) |
看護職員修学資金 | 404人 | 333人 | 354人 | 336人 | 329人 | 321人 | 335人 |
看護職員奨学金 | 17人 | 20人 | 17人 | 20人 | 20人 | 15人 | 20人 |
理学療法士等修学資金 | 100人 | 80人 | 60人 | 60人 | 60人 | 60人 | 60人 |
計 | 521人 | 433人 | 431人 | 416人 | 409人 | 396人 | 415人 |
※R5の看護職員修学資金の新規貸付見込者は、過去6年間の養成施設区分毎の平均を基に算出
(成果)看護職員修学資金貸付者のうち就業者の県内就業率は約9割