現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和4年度予算 の 農林水産部の植物防疫総合対策事業
令和4年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:農業費 目:肥料植物防疫費
事業名:

植物防疫総合対策事業

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農林水産部 生産振興課 生産環境担当 

電話番号:0857-26-7415  E-mail:seisanshinkou@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
R4年度当初予算要求額 13,332千円 34,957千円 48,289千円 4.0人 1.2人 0.0人
R3年度当初予算額 15,735千円 35,082千円 50,817千円 4.0人 1.2人 0.0人

事業費

要求額:13,332千円  (前年度予算額 15,735千円)  財源:単県、国1/2、国10/10 

事業内容

1 事業の目的・概要

     精度の高い病害虫の予察調査の実施及び情報の提供により、農産物生産者の所得向上に資する。
    また、スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)は近年県中部で発生量が増加し、被害が急激的にまん延化しており、緊急的な防除対策の実証及び地域への周知が必要となっている。

2 主な事業内容

(単位:千円)
細事業名
内容
事業実施主体
財源
要求額
前年度予算額
前年度からの変更点
病害虫防除所運営費〇病害虫防除所の運営に必要な経費
〇発生予察業務に係る経費
国1/2
県1/2
1,975
1,975
指定病害虫(※1)発生予察事業
(国10/10)
〇指定病害虫(12作物、60病害虫。農林水産大臣指定)の発生予察調査
・指定病害虫に係る病害虫調査員(農業者への依頼)の設置に要する経費
国10/10
1,594
1,594
重要病害虫(※2)発生予察事業〇県において発生が問題となる重要病害虫(12作物、52病害虫)の発生予察調査
・重要病害虫の調査に係る経費
・備品の購入費(予察灯)
単県
3,012
2,957
国外病害虫侵入警戒調査事業○国内への侵入が特に警戒される病害虫の侵入警戒調査
・柑橘類等の重要害虫であるチチュウカイミバエ及びリンゴ、ナシなどの重要害虫であるコドリンガのトラップ調査
・リンゴ、ナシなどの重要病害である火傷病の現地調査(ほ場調査)
・スイカ果実汚斑細菌病の現地調査(ほ場調査)
・近年、特に侵入を警戒する14種の現地調査(※3)
国10/10
124
119
鳥取県農産物病害虫等防除対策事業水稲作によるスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の防除体系の実証(国庫1/2)
地域協議会等
国1/2
市町村・農協等1/2
6,627
9,090
合計
13,332
15,735
    (※1) 指定病害虫:イネのいもち病、ナシの黒斑病やネギのさび病など国内に広く分布し、農作物に重大な損害を与えるものとして特別の対策を要すると国が指定した病害虫
    (※2) 重要病害虫:ナシの赤星病、ブロッコリーの軟腐病、ナガイモの炭そ病など各都道府県が県内で特に被害が見られるとして選定した病害虫
    (※3) 植物防疫法施行規則の別表に掲載されている72種のうち、特に優先される14種

予算比較

(単位:千円)
R4要求額
R3当初予算額
県他
小計
県他
小計
病害虫防除所運営費
987
988
 
1,975
987
988
1,975
指定病害虫発生予察事業
1,594
0
1,594
1,594
0
1,594
重要病害虫発生予察事業
-
3,012
3,012
-
2,957
2,957
国外病害虫侵入警戒調査事業
124
-
124
119
-
119
鳥取県農産物病害虫等防除対策事業
6,627
-
6,627
9,090
-
9,090
合計
9,332
4,000
13,332
11,790
3,945
15,735

前年度からの変更点

なし

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

<事業目標>
1.農作物の病害虫発生状況・防除対策に関する的確な情報提供

2.国内への侵入が警戒される国外病害虫の侵入の有無・発生範囲の確認と的確な情報提供

3.スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の防除対策の実証

<取り組み状況>
1.高品質・安定生産のための病害虫発生予察調査
 ・対象作物
   普通作:水稲、大豆等 3品目、果樹:梨、柿等 3品目、
        野菜:スイカ、白ネギ等 7品目
 ・対象病害虫
   指定病害虫:60病害虫、重要病害虫:52病害虫

(1)現地定点巡回調査
  ・普通作 水稲:30地点、麦:3地点、大豆:10地点
    多発生したトビイロウンカについては追加調査を実施。
  ・果 樹 梨等:32地点
  ・野 菜 スイカ、白ネギ等 50地点

(2)予察灯調査
  ・普通作:4地点、4〜10月(調査間隔:7日)
  ・果 樹:4地点、4〜10月(調査間隔:毎日、5、10日)

(3)フェロモントラップ調査
  ・普通作:5種、8地点、4〜11月(調査間隔:5〜7日)
  ・果 樹:14種、17地点、4〜10月(調査間隔:5〜10日)
  ・野 菜:16種、4地点、4〜10月(調査間隔:5〜10日)

2.国外病害虫の侵入警戒調査
(1)現地巡回調査
  ・火傷病(ナシ) 25地点、4〜11月
  ・スイカ果実汚斑細菌病 12地点、2〜6月
 
(2)トラップ調査
  ・チチュウカイミバエ(果樹、果菜類、豆類) 4地点、4〜11月
  ・コドリンガ(果樹) 4地点、4〜11月
  
(3)ウメ輪紋ウイルス発生状況調査
  ・観賞用苗等生産地域 1地点

3.スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の防除対策の実証
  ・湯梨浜町、北栄町、倉吉市 4〜3月


<達成度>
1.高品質・安定生産のための病害虫発生予察調査
当初予定した調査を実施。さらに、多発生が懸念される病害虫については追加調査を実施。これらの調査を基に、現在(10月11日)までに指導情報81報、発生予報9報、注意報1報、特殊報1報を県内関係機関等に報告(R2年度年間実績:指導情報89、予報12、注意報3、特殊報1)。

2.国外病害虫の侵入警戒調査
   当初予定した調査を実施。

3.スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の防除対策の実証
   湯梨浜町14ha、北栄町200ha、倉吉市15haで実証試験した。


<改善点>
・発生状況や現場要望の変化等に的確に対応するため、多発の傾向が見込まれた病害虫については適宜追加調査を行った。令和4年度についても業務の見直し・効率化に努め、適切な情報提供を行っていく。
・スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)に対して、新たな防除手法を実証し、効果的な体系の実証を行っていく。

これまでの取組に対する評価

1.現地調査等を基にして発生予察情報を提供することにより、指導者、生産者等に対し、防除に関する注意を喚起した。これにより現地では適切な防除が実施され、年間を通じて病害虫による被害を減少させることにつながった。

2.国外病害虫侵入警戒調査については、国の植物防疫所と連携し、業務を適切に行った。

3.令和3年度より、スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の防除対策の実証行い、被害は減ってきている。




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 15,735 11,790 0 0 0 0 0 0 3,945
要求額 13,332 9,332 0 0 0 0 0 0 4,000