補助金名 | 補助対象事業・補助対象経費 | 実施主体 | 補助率 | 要求額 | 前年度予算額 |
日野郡鳥獣被害対策協議会支援事業費補助金 | 鳥獣被害防止総合対策交付金(国庫支出金)の対象外となる日野郡鳥獣協議会の活動経費(事務運営費等)を支援 | 日野郡鳥獣被害対策協議会 | 県1/4
町3/4
(各町1/4) | 450 | 450 |
●広域化、多様化している鳥獣被害は、農家の営農意欲を低下させ、耕作放棄地の増加をもたらし、過疎化、高齢化の進む中山間地域においては、農業被害だけに留まらず、最終的には、集落の維持存続さえ危ぶまれる地域となることが懸念される状況。
●日野郡3町と県は、平成22年7月に設立した鳥取県日野地区連携・共同協議会から平成27年7月により柔軟で機動的な「連携協約」に基づく体制へと移行し、各町に共通する課題の解決や一体的かつ持続的な発展に取り組んでいる。
●日野郡では、深刻化する野生鳥獣被害に対し、町を超えた被害対策を実施するため、平成25年12月に日野郡鳥獣協議会を設立。
【日野郡鳥獣協議会の概要】※令和4年10月時点
・会 長:江府町長(日野郡3町長で持ち回り)
・構成員:日野郡3町、日野郡3町農業委員会、日野郡猟友会、日南町森林組合、鳥取日野森林組合、鳥取県農業共済組合西部支所、鳥取西部農業協同組合、県(西部総合事務所環境建築局、日野振興センター)
・事務局:会長となる町
●平成26年4月には、日野郡鳥獣協議会の活動を担う「実施隊」を組織。正しい侵入防止対策に関する普及啓発、新しい捕獲技術の実証展示、センサーカメラ等を使ったモニタリング調査、インターネットや広報誌を活用した情報発信などの積極的な活動を展開。
●平成28年度には、実施隊員の処遇改善や専門性を有する人材の確保を日野郡3町が連携して行った結果、地域の鳥獣被害対策を担う優秀な人材が実施隊員として定着し、全国的なモデルとなり得る精力的な活動を実践。また、従来からの活動に加えて、シカの生息密度に関する調査やクマ出没時の初動対応など、森林被害対策や中山間地域に住む県民の安全確保に資する幅広い活動にも取り組むようになっている。
●平成29年度には、決算審査特別委員会において、鳥獣被害対策実施隊の人材育成・確保に努めるべきとの口頭指摘を受けたところであり、県として、日野郡鳥獣協議会に対する継続支援と他地域にも同様の取組が広がるよう支援することを回答。
●少子高齢化が急速に進展する日野郡にあって、日野郡鳥獣協議会の役割は年々高まっており、皆伐再造林におけるシカ被害対策、捕獲個体の新たな処理方法の検討など急を要する課題も増えている。町を超えて広域的に取り組む事例が全国的にもまれで、この組織が将来にわたり持続可能なものとなるよう、日野郡3町も組織体制の検討を進めているところであるが、県としても、当分の間、人的支援、財政支援の両面で継続的な支援が必要。