要求額:2,077,581千円 財源:単県 追加:2,077,581千円
一般事業査定:計上 計上額:2,077,581千円
1 事業の目的・概要
(1)事業の目的
天神川流域の市町(倉吉市、三朝町、湯梨浜町、北栄町)の下水道により排出される下水を受けて、これを処理することにより、都市の健全な発展及び環境衛生の向上を図るとともに、公共用水域の水質の保全に資する。
(2)天神川流域下水道の概要
○設置年月日 昭和59年1月20日
○施設内容 管理棟、水処理施設、汚泥処理施設、電気設備、放流管きょ、幹線管きょ、流量計及びポンプ場
○その他 通年終日運転
○令和5年度要求額:2,077,581千円(令和4年度予算額:2,105,445千円)
2 主な事業内容
(1)天神川流域下水道の管理運営
天神川流域下水道の管理業務を指定管理者へ委託して行う。
【指定管理の概要】
○指定管理者 公益財団法人鳥取県天神川流域下水道公社
○指定期間 平成31年4月1日〜令和6年3月31日(5年間) ※債務負担行為設定済
○指定管理者が行う業務
・流域下水道の運転に関する業務
・流域下水道の施設、設備及び備品の維持管理並びにこれらの修繕に関する業務
・その他流域下水道の管理運営に関する業務
(2)天神川流域下水道の整備
○天神川流域下水道の終末処理場等の整備
○幹線管渠におけるライフサイクルコスト最小化の観点を取り入れた計画的な維持管理の実施
※国庫補助事業(防災・安全社会資本整備交付金)充当事業
3 収益的収入及び支出
(1)収益的収入 1,310,795千円(前年度:1,340,063千円)
(単位:千円)
区分 | 予定額 | 内訳 |
営業収益 | 660,951 | 管理事業費負担金 660,951
|
営業外収益 | 649,844 | 他会計補助金 14,994
資本費繰入収益 52,102
長期前受金戻入 572,541
消費税還付金 7,262
その他 2,945 |
(2)収益的支出 1,244,027千円(前年度:1,258,782千円)
(単位:千円)
区分 | 予定額 | 内訳 |
営業費用 | 1,226,493 | 給与費 17,296
委託料 493,150
修繕費 17,000
減価償却費 674,000
その他 25,047 |
営業外費用 | 17,534 | 企業債利息 17,534 |
(3)収支差引 66,768千円(前年度:81,281千円)・・・(A)
4 資本的収入及び支出
(1)資本的収入 603,253千円(前年度:618,965千円)
(単位:千円)
区分 | 予定額 | 内訳 |
企業債 | 104,000 | |
国庫補助金 | 361,050 | |
建設事業費負担金 | 116,175 | |
他会計負担金 | 12,175 | |
他会計補助金 | 9,853 | |
(2)資本的支出 833,554千円(前年度:846,663千円)
(単位:千円)
区分 | 予定額 | 内訳 |
建設改良費 | 594,079 | 主ポンプ設備改築「工事監理業務委託」 1,850
自家発設備改築「工事監理業務委託」 5,838
水処理設備改築設計業務委託 15,000
空調設備改築設計業務委託 8,000
管理棟受変電設備改築「工事監理業務委託」 4,000
天神川流域下水道耐水化設計業務委託 15,000
電気設備資材価格特別調査 1,712
雨天時浸入水対策計画策定業務委託 8,600
下水道法に基づく事業計画再検討業務委託 20,000
自家発設備改築 386,100
主ポンプ設備改築 27,000
幹線管渠更生工事「積算及び監督補助業務委託」 5,000
管路資材価格特別調査 300
幹線管渠更生工事 95,000
有形固定資産購入費 679 |
企業債償還金 | 95,475 | |
他会計借入金償還金 | 144,000 | |
(3)収支差引 △230,301千円(前年度:△227,698千円)・・・(B)
◆収支再差引[(A)+(B)]△163,533千円(前年度:△146,417千円)・・・(C)
5 資金の状況
・資金ベース収支[(C)+減価償却費+除却損−長期前受金] △41,419千円(前年度:△32,140千円)・・・(D)
・令和5年度末内部留保資金
[令和4年度末内部留保資金+引当金増減分+(D)]
=460,657千円+84千円+(D)
=419,322千円(うち引当金993千円)
6 その他
(1)一時借入金限度額 104,000千円 (※企業債借入額と同額で設定)
(2)予定支出の各項の経費の金額の流用
営業費用と営業外費用との間
(3)議会の議決を得なければ流用することができない経費
職員給与費 17,296千円
7 年間業務予定量
(1)年間処理水量 7,107,000立方メートル
(2)一日平均処理水量 19,471立方メートル
(3)処理区域市町数 4市町
(4)建設改良費 594,079千円
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○事業目標・取組状況・改善点
<維持管理>
供用開始当初は一般会計からの借入で運営してきたが、現在で当会計の歳入だけで維持管理経費を賄うことができている。
<改良修繕>
計画的に事業を実施し、県が担当する幹線管渠は整備済、処理施設も現在の流入水量に対応した施設を整備済。
●建設改良工事
【H30年度】事業費:301,041千円
○汚泥脱水設備改築工事(機械)(H29〜H30)
○汚泥脱水設備改築工事(電気)(H29〜H30)
〇汚泥脱水設備改築工事(工事監理)(H29〜H30)
○受変電設備改築業務委託
○幹線管渠更生工事(その6)
【R元年度】事業費:354,571千円
○汚泥脱水設備改築工事(機械)(R1〜R2)
○汚泥脱水設備改築工事(電気)(R1〜R2)
〇汚泥脱水設備改築工事(工事管理業務)(R1〜R2)
○受変電設備改築業務委託(電気)(R1〜R2)
○受変電設備改築業務委託(工事監理)(R1〜R2)
○幹線管渠更生工事(その7)
○ストックマネジメント計画策定業務委託(R1〜R2)
【R2年度】事業費:731,764千円
○汚泥脱水設備改築工事(機械)(R1〜R2)
○汚泥脱水設備改築工事(電気)(R1〜R2)
〇汚泥脱水設備改築工事(工事監理)(R1〜R2)
○受変電設備改築業務委託(電気)(R1〜R2)
○受変電設備改築業務委託(工事監理)(R1〜R2)
○幹線管渠更生工事(その8〜12)
○ストックマネジメント計画策定業務委託(R1〜R2)
【R3年度】事業費:195,443千円
○幹線管渠更生工事(その13〜14)
○1号主ポンプ設備改築(R3〜R4)
○1号主ポンプ設備改築(実施設計)(R3〜R4)
○耐水化計画策定業務委託
○自家発設備改築(実施設計)
【R4年度】事業費:308,623千円
○幹線管渠更生工事(その13)
○1号主ポンプ設備改築(R3〜R5)
○1号主ポンプ設備改築(工事監理)(R3〜R5)
○耐水化計画策定業務委託
○自家発設備改築(工事監理)(R4〜R5)
●修繕工事
【H25年度】事業費:374,850円
箇所:倉吉市若土/内容:若土ポンプ場部品交換 一式
【H26、27年度】未執行
【H28年度】事業費:884,520円
箇所:倉吉市見日町/内容:幹線管渠更生工事
【H29年度】事業費:13,953,960円
箇所:中部管内/内容:舗装補修工事等
【H30年度】事業費:11,540,880円
箇所:中部管内/内容:舗装補修工事
【R元年度】事業費:582,900円
箇所:中部管内/内容:管路補修等
【R2年度】事業費:8,642,700円
箇所:中部管内/内容:管路補修等
【R3年度】事業費:668,000円
箇所:中部管内/内容:管路補修等
【R4年度】事業費:17,000,000円
箇所:中部管内/内容:管路補修等
これまでの取組に対する評価
<維持管理>
維持管理経費については会計内で賄えており、これを持続できるよう努める。
<改良修繕>
流入水量に応じた整備はできているが、今後は、老朽化した施設の維持補修・改築更新・長寿命化や、地球温暖化対策等新たな社会的要請に対応した施設整備を、計画的に行う必要がある