鳥取県が全国に誇る「妻木晩田遺跡」と「青谷上寺地遺跡」の価値と魅力を多くの方に知っていただくため、両遺跡を「とっとり弥生の王国」として一体的に情報発信するとともに、イベントやものづくり講座、シンポジウム、遺跡を活用した様々な体験活動等の事業を行う。
【知・楽・学とは】
妻木晩田遺跡、青谷上寺地遺跡で行う各種のイベント・講座・体験活動等をについて、事業の内容や性格から「知」「楽」「学」の3つのカテゴリーに仕分けし、「とっとり弥生の王国」の魅力を多様なニーズに応じて提供するもの。
- 【知】(「とっとり弥生の王国」を知る)
妻木晩田遺跡・青谷上寺地遺跡を知ってもらうためのイベントや情報発信
- 【楽】(「とっとり弥生の王国」を楽しむ)
妻木晩田遺跡・青谷上寺地遺跡や考古学を楽しんでもらうための入門的な講座、体験事業
- 【学】(「とっとり弥生の王国」を学ぶ)
妻木晩田遺跡・青谷上寺地遺跡の価値や魅力を考古学的に深く学ぶことができる本格的な講座(講義による座学、ものづくり体験)、シンポジウム等
鳥取県は、我が国の弥生時代を代表する妻木晩田遺跡と青谷上寺地遺跡のほか、福市遺跡・青木遺跡(米子市、どちらも国史跡)といった大規模集落跡、新井三嶋谷墳丘墓(岩美町、県史跡)や阿弥大寺墳丘墓群(倉吉市、国史跡)などの首長墓、長瀬高浜遺跡の玉作り(玉作関係資料は県指定保護文化財)など、山陰地方の弥生文化の特色をよく示す遺構・遺物に恵まれている。
令和2年3月に策定した「鳥取県文化財保存活用大綱」においても、市町村域を超えて抽出した「関連文化財群」を繋ぐ広域ストーリーの一つとして、「とっとり弥生の王国−妻木晩田遺跡と青谷上寺地遺跡−」を位置づけた。
- その中核である妻木晩田遺跡と青谷上寺地遺跡を「とっとり弥生の王国」として情報発信するためには、むきばんだ史跡公園と青谷かみじち史跡公園(令和5年秋オープン予定)の連携をさらに強化して、一体的なスキームに基づき事業を推進することが効果的。両遺跡を繋いだネットワーク的なイベント等も実施しながら、全国的に注目を集める取組みが必要である。
- 事業実施にあたっては、コンテンツをより発信力があり魅力的なものにするため、他部局・外部機関等と連携して実施する。