1 事業の目的・概要
本県の観光地としての魅力を高めるため、県内の宿泊施設の魅力向上に資する環境整備を促進することにより、本県への観光誘客及びリピーター獲得に繋げる。
2 主な事業内容
宿泊施設魅力アップ事業補助金 10,000千円
補助金額 | 補助率1/2、補助金額の上限:1,000千円
※和式トイレの洋式化のみ補助率1/3 |
補助対象事業者 |
- 県内旅館、ホテル等
- 温泉旅館組合、ホテル旅館組合(観光客受入のための研修会開催のみ)
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補助対象経費 | <ユニバーサル化事業>
- 客室、食事処等のユニバーサル化に要する経費(和室へのベッドの整備等) (机・ベッド等は車椅子の方も利用できるものとする。)
- 和室の洋室化
- テレビの字幕・手話放送、外国語放送導入に要する経費
- 浴室のバリアフリー化(浴場畳の設置・シャワーチェアの設置・スロープ等)
- 和式トイレの洋式化
<魅力向上事業>
- 新規体験サービス造成に係る経費(着物体験メニューの造成など)
- 観光客受入のための研修会開催に要する経費
<ペット宿泊推進事業>
- 客室等でペットが一緒に宿泊するための整備に要する経費
<サイクリストの聖地推進事業>
- 自転車を館内(玄関口など)に駐輪する等の整備に要する設備経費
<サウナツーリズム推進事業>
- サウナ施設の整備(新設及び改修)に要する経費(工事請負費・備品購入費)
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3 前年度からの変更点
(1)ユニバーサル化事業において、客室、食事処等のユニバーサル化に要する経費(和室へのベッドの整備等)は、車椅子の方も利用できるものとし、要件を見直し。
(2)令和6年度から支援回数の上限を設ける(当該補助金利用は1事業者あたり3回まで)
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【外国人観光客倍増促進補助金】
県内の市町村、民間事業者による外国人観光客の受入環境の自主的な整備や海外に向けた誘客活動を促進することにより、国際リゾートとしての本県の魅力向上と世界への情報発信を図り、本県へ訪れる外国人観光客を増加させることが目標。
平成23年度に創設以来、非常にニーズが高く、例年問合せ・申請等が多くあったが、コロナウィルスの感染拡大により、インバウンド客の誘致人数がほぼ0となり、今後の誘致見通しも不確定な状況から令和3年度・4年度は申請数が大きく減っている。
しかし、令和5年度についての問い合わせは多数ある事から感染収束後には申請数が回復する事が推測される。
【県内各観光施設等の多言語対応の充実・利便性の向上】
平成24年度から、多言語電話通訳サービスを県内観光事業者向けに提供している。電話の受け渡しによる2者間通話に加え、平成30年度からは国外からの電話にも対応できる3者間通話を導入。また、利用先に、医療機関(病院、訪日外国人の受入医療機関、保健所のみ)及び交番、派出所、駐在所を追加している。令和2年度、令和3年度においては、コロナウイルス感染症拡大の影響で外国人旅行客がほとんどいないことから現状は利用人数は少ないが、コロナ収束後の外国人観光客の来県時における受入体制を整えておく必要がある。
【宿泊施設魅力アップ事業補助金】
平成29年度に、民泊サービスを行う事業者の増加(県支援)による既存の宿泊施設(旅館・ホテル等)への影響を鑑み、宿泊施設が活用できる補助制度を創設した。ニーズが高い補助金で、例年多くの実績があるが、令和3年度はコロナ感染対策の、より補助率の高い補助金が宿泊施設向けに創設された事から問い合わせ数、申請数が大きく減ったが、令和4年度は、アフターコロナの旅行需要を見据えた設備投資に前向きな施設が多いことから予算の不足が生じた。令和5年度についての事業者からの問合せが複数あることから、当補助事業のニーズを認識しているところで多くの申請があると推測する。
これまでの取組に対する評価
【外国人観光客倍増促進補助金】
令和元年度には33件、コロナ感染が拡大した令和2年度にも12件の交付実績があり、 県内の宿泊施設等において、県内事業者の外国人観光客の受入環境整備の促進に繋がっている。
【県内各観光施設等の多言語対応の充実・利便性の向上】
県内の宿泊施設等において、外国人観光客と施設スタッフとのコミュニケーションツールとして頻繁に活用されており、受入環境の整備に繋がっている。
【宿泊施設魅力アップ事業補助金】
令和元年度は14件、令和2年度も14件、令和3年度は4件、令和4年度は11件(見込み)の交付実績があり県内の多くの宿泊施設のユニバーサル化の促進等の魅力向上に貢献している。