○水木先生の顕彰事業である「生誕祭」は平成28年度から実施し、早春の恒例の水木しげるイベントとして定着している。コロナ前は水木しげる作品のファンを中心に県外からも多数来場(半数以上を占める)、顕彰事業でありながら誘客促進に寄与した。令和2〜3年度は、コロナの状況を踏まえ境港市でのオンライン配信を実施したが、コロナ回復後にはリアル開催を含め実施方法を検討する必要がある。
○東京・調布で開催した「妖怪降臨ピック」(令和元年度)、「ゲゲゲ忌鳥取コラボデー」(令和2年度)、「ゲゲゲ忌鳥取県コラボデー」(令和3年度)では、東映アニメーションとの緊密な連携により効果的に集客を図ることができた。アニメとの連動は「アニメ鬼太郎の聖地・鳥取」を強く印象付け、新たな層への認知度向上に繋がっている。
○平成30年度から令和元年度にアニメゲゲゲの鬼太郎第6期が放映され、鳥取・境港も登場し大きな話題となった。平成30年度の水木しげるロードのリニューアルとの相乗効果もあり、「アニメ鬼太郎の聖地」として鳥取・境港を訪れる観光客が大幅に増加した。(H29年度:2,023,013人→H30年度:2,926,191人)
○米子鬼太郎空港の装飾整備により愛称にふさわしい空港としての魅力が高まり、国内外観光客が本県を旅の目的地として選ぶきっかけづくりに繋がっている。
○令和4年から3年間が水木先生の「生誕100周年」と位置付けられており、この節目を話題づくりの大きなチャンスと捉え積極的に取り組むことで、水木先生の地元・鳥取境港へのご遺徳に感謝し、新型コロナの影響で疲弊した県内観光産業を回復の軌道に乗せる一助としたい。