これまでの取組と成果
これまでの取組状況
〇鳥取砂丘コナン空港、米子鬼太郎空港の利便性等の向上を進め国内線の利用者増を実現する。また、国内線の定期路線の開設に向け、航空会社へのエアポートセールスを継続する。
○鳥取・米子両空港の利用促進を図るため、鳥取空港の利用を促進する懇話会、米子空港利用促進懇話会と連携し事業を実施するほか、国内路線の充実を図るため、国、航空会社に対して要望を実施している。
○路線の利用状況調査・分析した結果を基に、
・首都圏から観光誘客
…首都圏旅行会社への旅行商品造成、レンタカー助成事業
・地元発の利用増に向けた利用圏域の拡大
…旅行しやすい価格帯での旅行商品造成、但馬・松江圏域へのPR
・航空便の利用による子育て施策や移住定住施策の促進
…エアサポート事業
等を柱に施策を実施しているところ。
○その他、新たな需要拡大に向けて、
・イン・アウト空港の分散による利用拡大
・航空会社と連携した女子旅をターゲットにした情報発信
等に取り組んでいるところ。
これまでの取組に対する評価
○鳥取空港・米子空港ともに、平成26年度以降、羽田便の利用者数は順調に増加しており、令和元年1月までは好調に推移していたものの、令和2年2月以降、新型コロナウイルス感染症による需要減少に伴う減便などにより令和3年度はコロナ前の令和元年度と比較すると、利用者が大幅に減少した。
・鳥取:令和3年度実績133,515人(対R1比:△255,181人/34.3%)
・米子:令和3年度実績198,952人(対R1比:△378,120人/34.5%)
○令和4年7月以降、通常運航に戻ったが、搭乗者数はコロナ前の5〜6割ほどまでしか回復していない(令和4年9月末現在)
○観光入込動態調査においては、コロナ前までは航空便を利用して来県される観光客は増加傾向であり、構成比も年々上がっており、観光利用者による航空便の利用の促進対策に一定の効果が出ていると評価できた。
しかし、令和2年度は構成比は令和元年度と変わらなかったものの、令和3年度は減少に転じている。
・利用交通機関別観光入込客のうち飛行機利用者数(実人数)
R3:149千人(構成比4.9%)
R2:173千人(構成比5.2%)
R1:318千人(構成比5.2%)
○一方で、鳥取空港の5便化は「羽田発着枠政策コンテスト」による臨時的措置であること、米子空港も6-9月は6便から5便になるなど、国内航空路線は流動的な状況にある。
○また羽田便は全国的に利用が好調で、他の自治体も羽田枠を熱望している状況もある。国内航空便の利便性の維持・向上に向けて、国や航空会社に要望し、実現に繋げていくためには、他の空港以上に需要を高めるため取組を強化してく必要がある。