○林業は、足場の悪い急傾斜地など厳しい条件下での作業を伴うことから、労働災害の発生率が全産業に比べて9倍と極めて高い状況にある。
○本県の労働災害発生件数は、令和元年まで減少傾向にあったが、令和2年には増加に転じ、さらには5年ぶりの死亡災害も発生した。
○令和3年以降は、林業安全パトロールを集中的に実施したこと等により、減少傾向で推移しているものの、今後、世代交代が進み、作業に不慣れな現場作業員の増加も見込まれており、予断を許さない状況である。
○令和4年には、甚大な労働災害が立て続けに発生しており、今後、林業担い手を確保し、素材生産量を増加していくため、そして何よりも現場作業員の “尊い命を守る”ためにも、緊急的な対策が必要である。
○今後の素材生産量の増加に向けて、林業担い手の更なる確保が必要であり、そのためには全産業と遜色ない「安全な林業」の実現が重要である。