1 事業の概要
令和9年に北海道で開催される第13回全共では、鳥取県が確実に勝利するために必要な全共候補牛の作出技術、選抜技術、仕上げ技術を向上させるために必要な事業費にかかる経費について助成する。
2 主な事業内容
※前年度欄の()内はH30要求額
内容 | 事業費
(千円) | 要求額(千円) | 前年度要求額(千円) | 備考 |
第13回全共出品対策事業 | | | | |
| (1)技術者レベルアップ事業
種牛区で常勝軍団である鹿児島県及び宮崎県の技術員から全共出品にかかる技術を学び鳥取県独自の技術を構築する。
| 3,610 | 1,805 | (3,056) ※魅せる出品技術習得(H30) | 1/2 |
| (5)採卵協力費
優秀な雌牛から採卵を行う際の協力費(生産補償と採卵経費)
※例年より1年早く実施。さらに高度技術である体外受精卵技術での採卵を行う。 | 7,202 | 3,601 | | 1/2 |
| (6)県共進会報償費
県共進会においてグランドチャンピオンを取った牛を出品した地域 への報償費(1,000千円) | 1,000 | 500 | 500 | 1/2 |
| (7)高等登録牛倍増計画事業
高等登録の受審料を助成することで県内の高等登録牛を倍増させ、第5区全共候補牛の数を増やす。
| 200 | 100 | 新規 | 1/2 |
| (8)地域出品対策協議会活動費
| 663 | 331 | 534 | 1/2 |
| (9)生産振興大会
| 148 | 74 | 74 | 1/2 |
| (10)事務局経費
推進委員会、出品対策部会、巡回経費の助成、県共進会新賞グッズ等
| 333 | 166 | 415 | 1/2 |
合計 | 13,156 | 6,577 | 4,579 | |
3 背景
○5年に一度開催される「全国和牛能力共進会」は、「種雄牛などの改良の成果」を競い合う場であると同時に、「技術力の成果」を競い合う場でもあり、大会の成績が各県の和牛ブランド化を左右する重要なイベントである。その効果は絶大で、第11回宮城全共では鳥取県は花の7区と言われる総合評価群で肉質全国1位の成績を収めた。それによって、現在では、全国トップクラスの和子牛市場にまで成長した。
○しかし、第12回鹿児島全共では、種牛区では一定の成果を残したものの、肉牛区については、残念な結果となった。今回の反省点は、候補牛の生産するための受精卵技術、選畜の技術、育成指導技術などの技術力の向上ができなかったことにあると考えている。
〇第13回北海道全共で肉質日本一を奪還し、鳥取の和牛ブランドをさらに強固に進めるとともに、鳥取和牛の技術力を全国にアピールし、「和牛といえば鳥取」と認知されるよう取組んでいきたい。また全共の取組を通じて鳥取県和牛全体の「牛つくり」「人つくり」「組織つくり」にもつながっていくと考えている。
補助負担割合
<負担割合>
県1/2以内、JAグループ及び生産者1/2以上 ※一部、県実施
<事業実施主体>
第12回全国和牛能力共進会鳥取県推進委員会
(事務局:公益社団法人鳥取県畜産推進機構)