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令和5年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:水産業費 目:水産試験場費
事業名:

スマート漁業推進事業

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水産振興局 水産試験場 浮魚資源室 

電話番号:0859-45-4500  E-mail:suisanshiken@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
R5年度当初予算要求額 4,583千円 1,559千円 6,142千円 0.2人 0.0人 0.0人
R4年度当初予算額 4,233千円 1,577千円 5,810千円 0.2人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:4,583千円  (前年度予算額 4,233千円)  財源:単県 

事業内容

1 事業の目的・概要

 ICT技術を活用し、操業中の漁船が観測(水温・塩分、潮流)したデータを収集する。収集した観測データを活用し、沿岸漁業者に出漁判断や漁場探索等の参考となる海況情報の提供を行うことで、沿岸漁業の効率化(労働時間短縮、燃油削減)を図る。

2 主な事業内容

(1)海況予測情報の提供

     R3年度に引き続き、漁船が収集した観測データと、県が設置している沿岸潮流観測ブイの観測データを、海況予測を行う九州大学等の研究機関へ提供し、本県沿岸域の7日先までの高精度な海況予測(水深別水温・塩分・潮流)情報を「海中の天気予報」(スマホ用アプリ、webページ)として、漁業者に提供・普及する。

    (2)漁船からの潮流情報提供システムの構築
     沿岸漁業者から、海況予測情報に加えて、漁船が観測した潮流情報も操業の参考にしたいとの要望が認められたことから、漁船が観測した潮流情報を、ほぼリアルタイムに提供する「漁船からの潮流情報提供システム」(webページ・電話対応・Eメール)を構築する。

    R4:漁業者からのニーズ等の把握、システムの仕様(原案)作成

    R5:システムエンジニア(業者)によるシステム構築と試行運用

    R6以降:漁業者へのシステムの普及及び業者による保守管理委託による通常運用

3 前年度からの変更点

〇漁船からの潮流情報提供システムの試験運用を開始する。

〇潮流観測協力漁船数がR4年度の9隻から29隻に増隻する見込み。

〇潮流観測漁船の大幅な増隻に伴い、これまでの無線局所有の無線機を使用したデータ収集体制では、通信を占有してしまい無線業務に支障が生じるため、新たに潮流データ受信専用の無線機を導入する。

4 経費内訳

細事業名
内訳
R5年度予算額
海況予測情報の提供・水温・塩分測定依頼料金(報償費)
 6,000円×12ヵ月×12隻=864千円
・海況予報アプリの利用料
 400千円
1,264千円
漁船からの潮流情報

提供システムの構築

・漁業無線機(備品費)
 548千円
・漁船からの潮流情報提供システム開発(委託費)
 1,558千円
2,106千円
その他・旅費
・需要費:測定補助、漁船からの潮流情報提供システム開発等に伴う消耗品
・役務費:データ送受信に伴う通信費
1,213千円
合計
4,583千円

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

事業目標
・「海中の天気予報」を漁業者に普及する。
・「海中の天気予報」の予報高精度化に資する取り組みを実施し、効率的な漁業を推進する。
・「漁船からの潮流情報提供システム」を構築し試験的に運用する。

令和4年度の取り組み状況等
・R3年度に構築した、水温・塩分観測12隻、潮流観測9隻による観測体制を維持。
・国の令和3年度補正「スマート化推進支援事業(令和4繰越)」によって潮流計を導入する漁船に潮流観測協力を依頼した結果、その他の新規観測協力船も含め、R5年度から、潮流観測船数が29隻に増隻する見込み。
・海中の天気予報を県内漁業者約80名に提供した(R3年度から総計約130名に提供)。
・漁業者との協議及び、これまで収集したデータを用いた試行作業(エラー値を除外する条件設定等)を実施し、「漁船からの潮流情報提供システム」の仕様案を作成した。

これまでの取組に対する評価

(県内の沿岸漁業者からの意見)
海中の天気予報を利用した効果
・5ヵ月間利用したイカ釣り漁業者から、漁場探索時間が約3割削減され、イカを釣る実時間を増やせるようになったと好評を得た。

漁船からの潮流情報提供システムのニーズ
・出漁中の漁船が観測した潮流情報は操業の参考情報として有用である。見たい・利用したいと考える漁業者が多い。
・漁船に潮流計を装備していない漁業者にとって、貴重な潮流情報の入手手段になると思う、是非開発に取り組んで欲しい。




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 4,233 4,233 0 0 0 0 0 0 0
要求額 4,583 0 0 0 0 0 0 0 4,583