○国は、食料・農業・農村基本計画(令和2年3月31日閣議決定)において、2030年までに農林水産物・食品の輸出額を5兆円とする目標を設定、また一昨年12月に「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」をとりまとめたところ。
〇戦略の中で、輸出拡大余地の大きい27品目を重点品目に選定し、林産物(「製材」「合板」)もそのひとつに定められ、輸出先に米中韓台が明示された。
○本県においては、平成28年から業界団体が中心となって韓国への製品輸出の検討を進め、29年からは県の支援を受けて木製内装材、家具及び建具等の現地での認知活動や商談を展開し、色々な課題を抱えながらも認知度が進み、今年度取組4年目にしてようやく成果が現れだしたところ。
〇令和2〜3年度は、新型コロナウイルス感染防止のため、商談機会の喪失等の影響を受けた。
○令和3年3月策定の「とっとり森林・林業振興ビジョン」では、増加が見込まれる素材生産量の出口対策のひとつとして、アジア諸国向けを中心に付加価値の高い木製品の海外輸出を進めることとしている。
〇本県と台湾(台中市)との交流は、梨穂木の輸出を契機に始まり、現在も交流を継続。2017年10月に観光交流協定、2018年11月に友好交流協定をそれぞれ締結し、農業・文化・青少年等の分野で活発な交流が展開されており、県産材製品の輸出を通じて更なる繋がりを持たせようとするもの。