これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・平成29年4月に「鳥取県幼児教育センター」を設置し、幼児教育担当係長1名、指導主事5名と県幼児教育支援員1名、県幼児教育アドバイザー1名、子育て王国課保育専門員2名の体制を整備し、市町村及び私立園設置者と連携しながら、県内約300園ある各幼稚園・認定こども園・保育所等への訪問指導を行うなど、幼児教育の拠点として取組を進めてきた。
・「鳥取県幼児教育振興プログラム(第2次改訂版)」前回の改訂から4年が経過。各種研修会や園内研修での指導助言等を積極的に行い、全県における鳥取県のめざす幼児の姿「遊びきる子ども」の育成に向けた取組は広がりや深まりを見せ、県内幼児教育・保育施設における質の向上、専門性の向上を図っている。
※「鳥取県幼児教育振興プログラム(第2次改訂版)」は、県教育振興基本計画改訂に合わせ令和5年から2年かけて改訂予定。
・幼保小連携・接続に関する課題を抱えている市町村の課題解決に向け、新規の事業展開やニーズに応じた指導助言を実施している。県内市町村の取組や接続カリキュラム編成のポイント等を記載した「幼保小接続リーフレット」を作成し、各小学校区での実践の参考資料として活用推進を図っている。
・小学校管理職経験者を幼保小接続アドバイザーとして、委嘱・派遣することにより、幼児教育と小学校教育の円滑な接続をめざした取組を支援している。幼保小接続アドバイザーへの派遣依頼が増加している。
・令和3年度末には、国から架け橋プログラムが示され、架け橋期のカリキュラム作成に向けて、幼児教育と小学校教育の育ちと学びをつなぐための、園・小学校全職員による取組の充実が求められている。
〇鳥取県教育振興基本計画 数値目標(令和3年度実績)
※新型コロナ感染症の影響で、数値減少
・小学校教員による園での保育体験研修の実施市町村数
・・・19市町村(17)
・園と小学校の合同研修会・保育体験等の実施割合
・・・100%(48.8%)
・園と小学校の管理職同士の連絡協議会の設置割合
・・・100%(82.6%)
これまでの取組に対する評価
・県の指導体制の充実により、市町村への訪問や計画訪問等への同行等、市町村・私立園設置者と連携した取組を実施することができ、課題への対応や園指導の充実を図ることができた。
・県作成冊子の活用率が高く、全県における「遊びきる子ども」を育む取組の広がりや深まりを見せている。
・園長経験等のある幼児教育アドバイザー、幼児教育支援員による、県内全施設類型の園へのきめ細かな訪問支援、指導を実施している。現場からの信頼感も得ており、県内全域の園や市町村からの要請による訪問指導が増加している。
・向上期の保育者、園長等の管理職を対象とした研修を実施することにより、市町村や私立園設置者においても、計画的に者を推薦し、人材育成並びに実践的な指導力向上を図ることができた。
・保育者の人材育成指標である「鳥取県保育者キャリアガイドライン」の活用法・活用例を説明したり、各研修会で実際に活用したりすることで、園内でも活用されるようになり、キャリアステージに応じた資質・専門性の向上につながっている。
・幼保小連携・接続に関する各域内における取組の状況や課題には大きな差がある。令和3年度からの2年間継続事業「幼保小接続推進リーダー育成事業」で、園、小学校、市町村教育委員会・保育担当課を巻き込んだ事業展開を実施している。幼児と児童の交流活動の工夫、園と小学校教職員の研修実施による相互理解、接続カリキュラムの改善及び実践が進んだ。