これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【事業目標】一人一台端末環境の日常化を目指し、ICTの利活用の県内各自治体間格差を是正し、子供の学びのDX化の実現するための運営支援体制を構築する。
【取組状況】
令和4年度から県立学校にBYADが導入が開始されるとともに、県内市町村の小中学校では、一人一台端末の導入が達成された。それに伴い、学校現場の日常的なICT利活用に向け、操作支援、アプリ活用、アカウントの管理等など迅速かつ正確な支援、トラブル対応が求めれている。また、令和4年度、域内の各市町村におけるヘルプデスクを設置しているのは中核都市の鳥取市のみであり、自治体間、学校間格差なども課題となっている。
【改善点】
県内全体で、域内の自治体間の端末の利活用状況などの格差の是正やICT利活用による県全体の教育水準向上、更なる連携協働を深めるため、学校戦略DXアドバイザーが参画した「GIGAスクール推進協議会(仮)」を設置する。また、GIGAスクール運営支援センター(ヘルプデスク)の対象を市町村に拡げ、強固な運営支援体制を構築する。県立学校を対象に現状のヘルプデスクの業務内容に加えて、生徒等のアプリ、アカウント等の設定を行う管理コンソールの操作業務を委託し、業務の効率化を高め、学校現場等の負担を軽減する。
これまでの取組に対する評価
県立学校向けのヘルプデスクの開設により、迅速かつ正確なICTの利活用支援やトラブル対応が行われている。月平均25.2件の対応状況であるが、今後ヘルプデスクについて学校現場に周知を徹底し、充実を図ることで、更なる活用が見込まれる。
・教職員の困り事(端末故障、機器の不具合等も含む)を一元受付・整理後、関係各所への連絡や回答の集約による業務効率化に寄与。
・効果的ICT活用方法の提示による校務・授業等への改善など強力な支援に寄与。
・端末故障時や年次更新処理時のアカウント等の業務支援による教職員の業務改善、働き方改革にも寄与。
・県全体のICT推進のため、県と域内の市町村と月1回開催している「GIGAスクール構想の推進にかかる県と市町村の意見交換会」を実施。
・ICT支援員との連携により、直接的な対応も実施も可能。しかしICT支援員は各学校週1回、2時間半程度の訪問であり、迅速な対応が困難である。また、専門的な高度な知識技能を有するICT支援員もまだまだ不足しており、ヘルプデスクによる遠隔的支援など、更なる運営支援体制の構築が必要。