・「輝太郎」は、全国の早生柿の中でもトップクラスの品質を誇り、令和元年までは県内生産者のみが栽培していた。しかし、令和2年度から県外業者による苗木生産が開始されており、今後他県においても栽培が始まってくることから、それまでに他県に負けない産地化と栽培面積の拡大が求められている。
・柿は梨栽培と比べて労働時間が短く、果樹棚を活用することで作業が楽になり、枝スレなどの品質低下を防ぐことができるので、梨栽培が無理でも柿栽培ができる生産者に廃園(梨)を活用した「輝太郎」の振興が効果的である。
・国は国内の各果樹産地に対して産地構造改革計画の策定を求めており、これを受けて本県でも平成28年度に東・中・西部の3地区において計画が策定され、地域の特性に応じた、産地ごとの振興品種が決定している。
・ワインの表示基準の改正により、地域名を表示する場合には、当該地域で85%以上のぶどう原料確保が必要となった。そのため、ぶどう生産拡大の動きが活発になり、苗木植栽及び果樹棚整備に係る事業の要望が増加している。
・果樹園の廃園が増えているなか、「農薬散布作業が辛いから果樹栽培をやめる」、「スピードスプレーヤ(SS:乗用型の防除用機械)が壊れたら果樹栽培は続けられない」といった声が多い。