1 事業の目的・概要
※交流推進課・江原道国際交流担当者を通して、江原道芸総に対し、「資金面の問題から、交流を3年に1回とすることを検討しているが、いかがか」と打診したところ、「(その案であれば)検討の余地はない」との回答があり、現在の案では交流再開のめどが立たないため、制度要求は行わない。渡航経費についても、先方がオンラインでの交流協議を希望していることから、要求しない。
【鳥取県文化団体連合会国際交流支援事業】
鳥取県文化団体連合会の加盟団体が行う海外の文化団体との国際交流事業に対して支援を行い、両地域の芸術・文化を通じた国際理解と文化交流を促進する。
2 主な事業内容
(単位:千円)
| 細事業名 | 内容 | 要求額 | 前年度予算額 | 前年度からの変更点 |
1 | 鳥取県文化団体連合会国際交流支援事業 | ■交流協議
現在中断されている鳥取県文化団体連合会と江原道芸術文化団体総連合会との文化芸術交流の再開に向け、両県道の文化団体代表者らが次年度の交流について協議する。なお、新型コロナウイルスの感染状況によっては、オンライン協議等を検討する。
・日程:令和5年度中
・場所:韓国江原道
・人数:3名
(鳥取県文化団体連合会会長ほか2名)
■国際交流支援事業
今後も相互の円滑な文化交流を推進するため、補助率等を見直す。(令和5年度に予定している事業はないが、交流協議を円滑に進めるため、今後、交流が再開した場合の支援スキームを以下のとおりとする)。
・補助対象:鳥取県文化団体連合会
・補助率:
訪問時 1/2(現行どおり)
受入時 訪問団に係る経費(訪問団の鳥取県内(最寄り空港〜鳥取県内の移動含む)での交通費、宿泊費、食糧費等)は10/10
・回数を3年に1回とする。(現行:毎年訪問又は受入) | 396 | 396 | |
2 | 第22回北東アジア美術作品展示会 | ■北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットに併せて開催される美術作品展示会の開催経費。 | 0 | 2,127 | 開催時期未定のため要求しない |
合計 | 396 | 2,523 | |
3 これまでの経緯
【鳥取県文化団体連合会国際交流支援事業】
○平成13年10月、鳥取県文化団体連合会と江原道芸術文化団体総連合会が文化交流協定を締結。
○協定締結を受け、県は助成制度を設立し、平成14年度から支援を行っている。
〇以後、毎年相互に訪問して交流を行っており、平成30年度は江原道で舞台交流を実施。
〇令和元年度以降、両団体の交流方針(交流する芸術分野や規模など)について合意に至らなかったこと、及び新型コロナウイルス感染症の影響により、現在のところ交流は休止状態。
〇交流の継続にあたり、特に受入時の団体側の負担が過大であること(受入時は、国内での訪問団の交通、宿泊、飲食に係る経費を全て受入側で負担する必要がある)が障壁となっている。
〇補助制度の見直しにより、団体の負担を軽減し、交流再開に向けた動きを支援する。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<鳥取県文化団体連合会国際交流支援事業>
〇鳥取県文化団体連合会と海外の文化団体との交流を支援し、芸術・文化を通じた国際理解と文化交流を促進する。
〇鳥取県文化団体連合会と韓国芸総江原道芸術文化団体は、2001年に文化交流協定締結後、毎年相互に訪問し、交流を行っている。令和元年度以降は、交流方針について合意に至らなかったこと、及び新型コロナウイルス感染症の影響により、現在のところ未実施。
〇引き続き、交流再開に向けた調整を進める。
<北東アジア美術作品展覧会>
〇展覧会への参加を通じ、本県の文化芸術についての理解を深めていただくとともに、各地域の美術家間相互の交流を促進する。
〇平成7年度の地方政府サミットで4地域の美術作品展の開催が合意され、平成9年度から地方政府サミット開催地において、美術作品展がサミットと同時開催されることなった。平成11年度からは、モンゴル中央県を加え、5地域での開催となり、交流が深まっている。
〇新型コロナの影響により、サミットは令和2年度は延期、令和3,4年度はオンラインで開催され、展示会は中止。
これまでの取組に対する評価
<鳥取県文化団体連合会国際交流支援事業>
政治的な影響を受けやすい行政交流から、交流協議を経て、互いの交流希望を大切にした民間交流へと進み、交流締結から約20年と息の長い交流となり、長年の成果を積み上げている。
<北東アジア美術作品展覧会>
展示会を重ねることによって地方政府サミットと本展示会が同時開催されることが広く認知され、各地域が芸術・文化を広く発信することにより、各地域間の芸術・文化の理解と交流の促進につながっている。