現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和5年度予算 の 子育て・人財局の子どもの権利救済を図る県版アドボカシー推進事業
令和5年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  政策戦略事業要求      支出科目  款:民生費 項:児童福祉費 目:児童福祉総務費
事業名:

子どもの権利救済を図る県版アドボカシー推進事業

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子育て・人財局 家庭支援課 児童養護・DV室 

電話番号:0857-26-7149  E-mail:zaisei@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
R5年度当初予算要求額 12,591千円 6,238千円 18,829千円 0.8人 0.0人 0.0人
R4年度当初予算額 6,159千円 6,309千円 12,468千円 0.8人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:12,591千円  (前年度予算額 6,159千円)  財源:国9/10 

事業内容

1 事業の目的・概要

 既に実施している子どもの権利擁護に関する取組の質の向上を図り、改正児童福祉法の施行に先行して子どもの声を聞いていく取組を推進するため、令和5年度から意見表明支援事業の本格実施を行い、社会的養護を受けている子どもの権利救済制度を整える。

    一時保護所に派遣する意見表明支援員(アドボキット)の養成講座及びスキルアップ研修を開催して、県のアドボキットの養成、スキルアップを図る。
    さらに、各入所施設で、入所児童等が子どもの権利や意見表明を行えるよう体制を整えるための活動等に要する経費を助成する。

2 主な事業内容

(単位:千円)
細事業名
内容
要求額
前年度予算額
前年度からの変更点
子どもの権利救済体制整備事業子どもの権利が侵害されたときに、子どもの権利を救済する
体制を整備する。

(1)専門的アドボキット(弁護士など)が、子どもから聞取りを行い、必要に応じて行政不服審査法に基づく不服申し立てや、審議会への申立てを支援する。

(2)社会福祉審議会児童福祉専門分科会に子どもの権利擁護調査部会を新設し、法律、医療、心理、児童福祉の専門家の合議体の専門部会で調査を行う。調査結果は、児童福祉専門分科会に報告する。

3,594
新規
アドボカシー推進事業アドボキットを児童相談所一時保護所に派遣し、保護されたことの受け止めや不安などについて子どもから聞き取り、児相に伝え改善を求める取組を行う。

【アドボキットを派遣するタイミング】
・一時保護中の児童が希望した場合
・一時保護から措置変更を行う場合
・施設入所、里親委託から措置変更等を行う場合

【試行実施を踏まえた本格実施への改善点】
・ひとりの児童に継続して関われるアドボキットの派遣体制の構築
・支援の必要性に応じた専門性の高いアドボキットによる支援体制の整備
3,768
2,977
R4試行事業からの拡充
アドボキットスキルアップ研修養成したアドボキットのスキルアップ研修を実施する。

【対象】
 アドボキット登録している者
1,700
新規
アドボキット養成研修子どもの意見に耳を傾け、その声を必要な大人に伝えることができるように子どもをサポートするアドボキットを養成する。養成後は、県版アドボカシーのアドボキットとして子どもの意見表明の支援を行う。(年度当初と年度後半に実施)
【対象】
 子どもの権利擁護や子育て支援に携わっている方やそれら団体に属する方など

(参考)R4年度受講者
  児童養護施設職員、心理士、人権相談員など
2,000
2,000
継続
児童養護施設でのアドボカシー向上支援補助金児童養護施設協議会が施設内における子どものアドボカシーの仕組みづくりを行うため、当事者を検討委員として会議に招聘したり、研修会を実施する際の費用を補助する。
500
新規
鳥取県子どもの権利学習支援事業補助金 児童養護施設の入所児童や退所児童が子どもの権利や意見表明の仕方等、子どもの自立性を高める取組を通して、自分達の意見・提案を施設や行政等に届けるための活動に要する費用を補助する(補助率10/10)。
【実施主体】
・県児童養護施設協議会(当事者グループ「Hope&Home」事務局)
【活動内容】
・子ども自身が子どもの権利について学習
・子どもが意見表明を行うための訓練
・行政等に対する提言のまとめ
・公聴会(意見表明の場)の開催 等
600
200
拡充
県版アドボカシーの構築についての検討会 学識経験者、児童福祉施設代表者、里親代表者、社会的養育経験者及び児童相談所等による会議を開催して、県版アドボカシー制度の体制やあり方など、その方向性を決定する。
429
382
継続
アドボカシー制度を子どもたちが学ぶための研修動画社会的養育を受けている子どもと子どもの支援者がアドボカシー制度や利用方法を学ぶための動画を作成した。
600
作成完了
合計
12,591
6,159
 (※)県版アドボカシー・・・制度創設にあたって、大人だけでなく社会的養育を受けている子ども(経験者を含む)の意見を可能な限り反    映させたアドボカシー。(本県には、社会的養護の当事者グループ「Hope&Home」があり、「県版アドボカシーの構築についての    検討会」にも御参加いただいている。) 

3 背景

 国の「新しい社会的養育ビジョン」に基づき、県は令和2年9月に「鳥取県社会的養育推進計画」を策定し、子どもの権利擁護に関する取組として、
(1)児童虐待の未然防止や子どもの権利擁護の重要性に関する啓発活動の充実
(2)子ども自身が子どもの権利を学ぶ取組に対する支援と鳥取県社会的養育推進計画策定への参画
(3)子どもの意見表明をサポートまたは代弁する新たな仕組みの検討
を行うこととしている。
令和6年4月から施行される改正児童福祉法では、一時保護や施設入所の際、子どもの意向を把握・勘案し措置を講ずること、都道府県は児童の意見・意向表明や権利擁護に向けた必要な環境を整備することが盛り込まれた。
 また、令和5年4月から施行される子ども基本法では、基本理念として、全ての子どもについて、その年齢及び発達の程度に応じて、自己に直接関係する全ての事項に関して意見を表明する機会及び多様な社会的活動に参画する機会が確保されること、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮されることとされている。

鳥取県版アドボカシー







要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 6,159 0 0 0 0 0 0 0 6,159
要求額 12,591 10,000 0 0 0 0 0 0 2,591