現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和6年度予算 の 農林水産部の中山間地域を次世代につなぐ日野郡鳥獣被害対策協議会支援事業
令和6年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:農業費 目:農作物対策費
事業名:

中山間地域を次世代につなぐ日野郡鳥獣被害対策協議会支援事業

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農林水産部 日野振興局 農林業振興課農業振興室 

電話番号:0859-72-2004  E-mail:zaisei@pref.tottori.lg.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
当初予算額 450千円 783千円 1,233千円 0.1人 0.0人 0.0人
当初予算要求額 450千円 783千円 1,233千円 0.1人 0.0人 0.0人
前年度当初予算額 450千円 780千円 1,230千円 0.1人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:450千円  (前年度予算額 450千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:450千円

事業内容

1 事業の目的・概要

日野郡では、人口減・高齢化が進む中山間においても地域の人々が安心して生活を営み、人と資源を次世代に引き継ぎたいという思いの実現を図るため、日野郡3町と県で「鳥取県日野郡ふるさと広域連携協約」を締結している。その目的達成のために組織された「日野郡鳥獣被害対策協議会(以下本協議会とする)」は、広域連携を生かし町の枠組みを超えて総合的かつ効果的な鳥獣被害防止施策を推進し、日野郡農林業の発展及び地域の振興に寄与している。本事業は本協議会が円滑に活動を行うための活動費用を町と連携して支援するものである。

2 主な事業内容

(単位:千円)
補助金名
補助対象事業・補助対象経費
実施主体
補助率
要求額
前年度予算額
日野郡鳥獣被害対策協議会支援事業費補助金鳥獣被害防止総合対策交付金(国庫支出金)の対象外となる日野郡鳥獣協議会の活動経費(事務運営費等)を支援
日野郡鳥獣被害対策協議会
県1/4
町3/4
(各町1/4)
450
450
    協議会の活動経費の主たる財源は国庫支出金である。本補助金は、国庫補助事業で支援対象とならない活動経費(協議会の運営及びその実務を担う実施隊の育成経費など)を町と県で連携して支援することにより、日野郡における総合的かつ効果的な鳥獣被害対策を推進することを目的とする。

背景

●昨今、広域化・多様化している鳥獣被害は、農家の営農意欲を低下させ、耕作放棄地の増加をもたらす状況である。さらに過疎化、高齢化の進む中山間地域においては、農業被害だけに留まらず、最終的には、集落の維持存続さえ危ぶまれることが懸念されている。
日野郡では、H22に3町と県が締結した「鳥取県日野地区連携・共同協議会」(H27から「鳥取県日野郡ふるさと広域連携協約」へ移行)に基づき、郡内3町、関係団体及び県で構成する本協議会をH25に設立し、深刻化する野生鳥獣被害に対し、町を超えた被害対策を展開している。

●平成26年4月に本協議会の活動を担う「実施隊」が組織され、現在に至るまで以下活動を実施している。

・日野郡内の鳥獣被害対策総合窓口としての役割、現地巡回・被害状況の確認、集落での侵入防止柵設置研修会の開催

・講習会の開催、自治体の視察受け入れ、研修会への参加

・鳥獣誘因及び捕獲手法の試作、ドローンを活用した被害確認実証、二ホンジカの生息調査、ケーブルテレビ等での広報活動

●少子高齢化が急速に進展する日野郡にあって、本協議会の役割は年々高まっている。このような町を超えて広域的に取り組む事例は全国的にもまれで、この組織が将来にわたり持続可能なものとなるよう、県としても人的支援、財政支援の両面で継続的な支援をするものである。


これまでの取組と成果

これまでの取組状況

●事業目標
日野郡鳥獣被害防止計画に基づく目標値(R1→R4の3ヵ年)
被害面積(a)
R1(基準):728
R4(目標):509
R4(実績)388(達成率)155%
被害額(千円)
R1(基準):7,603
R4(目標):5,322
R4(実績)3,894(達成率):162%  

R3実績
・被害状況調査の出動:366回
・侵入防止柵設置研修:14地区
・被害面積の増減:R2:5419a→R3:137a   
・被害額の増減:R2:6,416千円→R3:1,461千円
R4実績
・被害状況調査の出動:302回
・侵入防止柵設置研修:12地区
・被害面積の増減:R3:137a→R4:388a(目標達成)
・被害額の増減:R3:1,461千円→R4:3,894千円(目標達成)

●取り組み状況・改善点
・鳥獣被害対策の技術指導に関する総合窓口として、3町の住民からの相談を受ける他「寄せない、入れない、捕まえる」を基本対策とし、助言・指導・調査等を実施。特に侵入防止柵の設置については地域ぐるみの対策を実施。

・通報等を受けた場合に現場に出動して対応できる体制が整い、鳥獣被害対策が速やかに実施できるようになった。

・平成30年からは日野郡でも深刻化が懸念されるニホンジカの生息調査を実施し、対策及びジビエ利用に適さない捕獲獣の低コストな処分方法について事務局会で検討するなど、新たな課題に対応している

これまでの取組に対する評価

●侵入防止柵の設置要望がある地域において、加害鳥獣の生態等を含めた研修を実施。侵入防止柵の効果的な整備に寄与するとともに、営農意欲の向上に繋がるなど、地域農業の活性化に貢献している。

●ケーブルテレビ放送での侵入防止柵設置方法の紹介、協議会のPRを行うなど、コロナ渦でも新しい広報活動を試行した。

●実施隊員の処遇改善や専門性を有する人材の確保を3町が連携して行った結果、地域の鳥獣対策を担う優秀な人材が実施隊員として定着し、精力的な活動を展開している。

●平成30からのシカの生息密度に関する調査においては、既存調査の10倍以上の生息状況を明らかにし、県の日野郡におけるシカ対策の開始に寄与した。また、R5年度には捕獲確認システムの整備が完了し、今後のシカ対策の十分な体制を整えた。
また、クマ出没時の初動対応など、幅広い活動に取り組まれるようにもなっている。


財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 450 0 0 0 0 0 0 0 450
要求額 450 0 0 0 0 0 0 0 450

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 450 0 0 0 0 0 0 0 450
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0