現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和6年度予算 の 水産振興局の養殖業成長産業化支援事業
令和6年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:水産業費 目:水産業振興費
事業名:

養殖業成長産業化支援事業

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水産振興局 水産振興課 漁業振興担当 

電話番号:0857-26-7680  E-mail:suisan@pref.tottori.lg.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
当初予算額 33,033千円 1,565千円 34,598千円 0.2人 0.0人 0.0人
当初予算要求額 33,033千円 1,565千円 34,598千円 0.2人 0.0人 0.0人
前年度当初予算額 5,000千円 1,559千円 6,559千円 0.2人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:33,033千円  (前年度予算額 5,000千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:33,033千円

事業内容

1 事業の目的・概要

県内養殖業の成長産業化を促進するため、事業者の養殖生産施設整備費への支援を行い、第8次鳥取県栽培漁業基本計画の目標を達成させるとともに、地域養殖の発展と県の水産物供給の安定化を図る。

2 主な事業内容

1 がんばる養殖支援事業

  県内養殖事業者の生産量増大、経営強化のため、新たな施設や機械等の整備を支援する。

(1)助成事業                                                                                                                                                     (単位:千円)
補助金名
補助対象事業・補助対象経費
実施主体
県補助率
(上限額)
要求額
前年度予算額
前年度からの変更点
がんばる養殖支援事業費補助金養殖や蓄養の生産量増大及び経営強化のために新たな施設・機械整備(30千円以上)、省力化等に取り組む養殖事業者等に対して支援する。既存の養殖業者:県内で養殖業(蓄養を含む)を営んでいる個人または法人間接補助 県1/3、市町村1/6
事業期間:最大3年間/養殖事業者等

個人:3,000千円/年、養殖を営む法人:8,000千円/年

30,433
0
なし

(2)がんばる養殖プラン審査会
  養殖事業者等が作成した生産量増大及び経営強化に係るプランを、外部審査員を加えた「がんばる養殖プラン審査会」において審査し、プランの採択可否を判断

2 養殖生産施設整備事業
 県内での養殖業に新規参入する事業者の「養殖事業化」や、県内に普及していない「新技術の利活用」を促進するため、養殖生産施設の整備費を支援する。

(1)助成事業                                                                                                                                                     (単位:千円)
補助金名
補助対象事業・補助対象経費
実施主体
県補助率
(上限額)
要求額
前年度
予算額
前年度からの変更点
養殖生産施設整備事業費補助金養殖に必要な生産施設、機器・資材にかかる経費に対して支援する。殖業者、漁業者(新規参入者含む)
【補助要件】
次の要件のうち(1)又は(2)を満たす事業者
(1)補助事業に係る常時雇用労働者が補助事業の開始から4年以内に10人(県内事業者おいては3人)以上増加すること。

(2)鳥取県内に普及していない新技術を利活用した養殖を行うこと。

1/10

ただし、実施主体の補助要件の(2)の場合、他の事業者が習得及び利用時に協力する場合は別途、補助率1/10を加算する。

1事業者あたり1億円(事業費ベースで5億円〜10億円)

2,600
5,000
なし

(2)養殖新技術審査会
  補助要件について、申請書に記載された養殖技術が鳥取県内に普及していない新技術に該当するか否かを「養殖新技術審査会」で審査し、採択可否を判断


3 背景

漁業・養殖業生産量は年々減少傾向にあるが、養殖生産は全漁業生産の割合は徐々に増えつつあり令和4年は25%に達した。
    • 特に閉鎖循環式の陸上養殖は掛け流し式陸上養殖とは異なり、飼育水を水源から引き込む必要がなく、空きスペースを使って生産することが可能であるため、近年、様々な企業が新規参入している。
    • また、天候や水温に左右されず安定した生産ができ、餌の原材料をコントロールして身質を変えることができるのでブランド化しやすいこともメリットである。
    • 一方、養殖業の課題の一つは高コストである。 特に、魚類養殖業の経営は魚の飼料の原料となる魚粉が高騰したことによる生産コストの増大、景気の後退による高級魚の買い控えや魚価の低迷、疾病の発生や赤潮被害の増大による生産効率の悪化などによって非常に厳しい状況にある。
    • 以上を踏まえ、県内で新規に養殖業を開始する事業者と成長効率、作業効率の向上や省力化を図りつつ、養殖生産量の増大に取り組む既存の養殖事業者に対して必要な施設、設備、備品等の整備に係る経費を支援する。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

3 事業目標・取組状況・改善点
(1) 事業目標
本県養殖振興に資するため、県内に普及していない養殖技術の普及、栽培基本計画に位置付けられた養殖対象種の養殖生産量の増大、生産の効率化や環境配慮型養殖への取組を実施するために必要な施設整備に対して助成を行うことで、本県の養殖業を推進し、本県水産物の安定供給や養殖業経営の安定を図る。

(2)取組状況・改善点
 これまで本県では、沿岸の地理的条件により海面養殖業が発展してこなかったが、H23年度に境港市に企業誘致し、H25年度に美保湾でのギンザケ養殖が本格事業化したのをきっかけに、養殖事業者のギンザケ稚魚生産施設をはじめ、井戸海水を利用した陸上養殖施設の整備を支援し、H28年度に琴浦町でギンザケ、H29年度に岩美町でマサバ、R2年度に淀江町でマサバ、琴浦町でニジマスの陸上養殖がそれぞれ開始され、R5年度には、県漁協が魚類の港内養殖の取組を事業化するなど、県内で徐々に養殖業が拡大してきている。
R4年度まで、新たな生産ロットを増やし、県内に普及していない新技術を用いた養殖推進は「養殖生産施設整備事業」で支援してきたが、技術の新旧に関わらず既存の養殖や蓄養の生産量増大等の経営発展に取り組む場合の支援制度がなかったため、R5年度6月補正予算で「がんばる養殖支援事業」を整備した。

これまでの取組に対する評価

 養殖生産施設整備事業では、これまでに令和2年度に米子市淀江町でマサバ陸上養殖施設、琴浦町でニジマス陸上養殖施設の計2件の大規模な養殖場整備を支援してきた。これにより県内養殖生産ロットの増加に寄与した。
 一方、陸上養殖施設は養殖場ごとに水質、水量が異なり、生産開始後、養殖場ごとに異なる生産上の問題が生じてくる。こうした各養殖事業者の課題を解決し、生産量増大、経営強化につながる支援が必要である。

財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 5,000 0 0 0 0 0 0 0 5,000
要求額 33,033 0 0 0 0 0 0 0 33,033

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 33,033 0 0 0 0 0 0 0 33,033
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0